脱いだらスゴイんです! の「猫山くん。」(仮称) |
井田さんとの生活はいかがですか?
「う~ん。特に…。オレは基本的にネコだからなにもしないし。あんまり考えてないしさ。奴の方はオレを見て、なんか勝手に考えてる事もあるみたいだけど。カン詰めした?(腹が鳴る)ちがうっ!…カンドー? カンメー? なんだっけ? そんな事言ってたよ」
Q:カンメー? 井田さん、「猫山くん。」(仮称)から受けた感銘とは?
井田さん:今年の夏、お恥ずかしい話、腰を痛めましてね(笑)ずーっと寝てるしかない時期があったんです。もちろん取材も行けないし、座るのさえもママならないんで、まとめて文章書く事もできなくて。しょうがないから、一日中寝てるでしょ。やっぱり日銭商売ですし、人に会えないから情報も入って来ないし、ライターとしては手足を縛られた状態で、気持ちだけすごーく焦ってて。この夏に片付けてしまおうと思ってた計画も全部パァになってましたから。
こっちはジリジリしてんのに、奴は相変わらず太平楽な顔して、のべーっと寝てる。でも、猫山なんか元々寝るのが仕事じゃないですか(笑)毎日がその日暮らしで、あるがままで生きていて、こうしなければいけないとかの義務にも縛られない。コイツあの冬に飢え死にしそうになっても、打開点が見つからなきゃ、きっとそれはそれで受け入れてたんじゃないかなあ。何があってもバカみたいな顔で寝てられるって、野生の生き物は潔いよなあとか…奴の寝姿を見ながらそんな事思ってると、なんか急に寄って来て顔舐めやがってですね…妙にタイミングもいいんですよ、ネコって(笑)そのヒト舐めが、こっちには『ま、兄弟焦んなよ。寝てても当分死にやしねえだろ』みたいな風に感じられて。もちろん当人にはそんなつもりは全く無かったでしょうけどね。
それで、憑き物が落ちたんでしょうね。その日から日当たりのいいところに長椅子出して、昼間からビールをチビリチビリやりながら、猫山と寝そべって暮らすようになりました。ダメになるならダメでいいやぁと(笑)寝てて野垂れ死にするならするで運命だし、この仕事やんなくても、またなんか出来るだろうから、先に身体治せばいいや。第一、今日一日これで気持ちいいなら、それでイイじゃん、みたいな。もしそれでもやるべき事が残ってるなら、どっかでミルクの皿出して待ってくれてる人も居るだろうと。完全に居直って、堂々とひと月半ぐらい毎日寝て暮らしたという。おかげで近年で一番焼けて、いよいよイカつくなるという収穫を得ました(笑)。
ほら、これ、その頃の猫山のバカな寝顔。いい顔でしょ。 と携帯の待ち受け画面を見せてくれる井田さん。 もちろん、「猫山くん。」(仮称)最高にいい顔です! でも、その後の井田さんのお顔が最高に優しいですよ♪ |
若い頃は相当ヤンチャだった風、今も強くて、タフでなければ生き残れない緊張感に満ちた世界に魅了されている井田さん。守るべき同居人「猫山くん。」(仮称)を迎えて、その世界観に「優しさ」という調味料が加わったのではないでしょうか。
ネコはどんなときも、あるがままの自然体です。
でもその姿を見ている人は様々な想像力をかき立てられ、どんどんネコの魔力に捉えられてしまう…?!
「猫山くん。」(仮称)と井田さんの同居が、末永く穏やかでありますように!
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