ネコは外に出たいと思っているのか?
よく窓から外を眺めるネコたち。外に出たいと思ってる? |
でも、もし、ブリーダーをしていなくても、私はネコを外に出そうとは思いません。
ケンカ、病気、交通事故、誘拐、いたずら。。。ネコたちにとって外の世界は危険に満ちあふれています。
・「ネコを家の中だけで飼うなんて、かわいそぉ~」
・「外ぶらぶらしてるネコを見るのが好きなんだよ」
・「ネコって、ほら、自由気ままじゃないと……」
という意見を聞くこともありますが、果たして室内だけしか知らないネコは不幸でしょうか?
窓際に陣取り、外を眺めているネコは『自由に外を出歩いてみたい』と想像しているのでしょうか?
ネコを擬人化しすぎないでください
ネコは見る人の想像力をかき立ててくれる動物ですし、一緒に生活しているネコをみていると、
・「今何がしたいんだろう?」
・「今の生活に満足しているのかな?」
・「もっと何かしてあげたい」
という気持ちになって当然でしょう。
しかし、あまりにも擬人化しすぎて、自分=人間の想像で物事を判断するのは早計です。
ネコはネコであって、ヒトはヒト。同じ空間を共有していても、みるもの、感じること、何かに対しての反応を、自分と同じとは考えないでください。
例えば、外の生活が長かったネコを完全室内に適応させるのは、それなりの方法と手順が必要でしょう。
しかし、もしこれからネコとの生活をスタートさせるのであれば、絶対に外に出さない生活を覚えさせてください。
ネコに必要なのは“広さ”より上下空間と安心スペース
日向ぼっこしながら外を見るの、好きだよ♪ |
外に出ることを、『知らない』『経験したことがない』ネコは、自分がいる空間だけでも、充分満足して生活できます。
ネコに必要なものは、広さ以上に上下空間と自分専用の安心できるスペースです。
例えネコが窓の外を眺めて、身体を揺すったり、喉からグギャギギャなんて声を出したりしても、それは窓の外に『自分の興味をそそる動くもの/音』があったに過ぎません。
「外の世界はどんなかなぁ~。自由歩いてみたいなぁ~。」なんて思うのは、アニメか小説の中のネコの話です。
法律上ペットはその人の動産です。所有物である以上、愛情を持ってかわいがる・世話をするということ以外にその生命を守りきちんと責任を持ち管理するのが飼い主の義務です。
人口密集地のネコと、地方の田舎町のネコでは、生活環境も習慣も考え方も違うでしょうが、自分のネコを大切に思いその生命に責任を持つのであれば、絶対に外には出さないでください。
今回と次回の記事は、『ネコを外に出してたら、こうなっちゃった』、という4つのケースのご紹介です。
次のページは、ケース1.「オマケができちゃった」です!