視力が悪くても~~
瞬膜が見えていますが |
どちらも健康な目です |
飼い主がいつもと違う服装をしたり、帽子をかぶったり、極端に言えば髪型を変えただけで、ネコがびっくりして寄りつかなくなることがあります。
我が家で云えば、私がスカートをはくのは年に1回あるかないか???
スカートや長い丈のコートを羽織って部屋にはいると、ネコたちはびくっとして中にはパニックを起こし身を隠そうとする子もいます。
視力は良くないネコですが、ネコなりに飼い主の姿形を覚えているのです。
飼い主がいつもと違う雰囲気、服装をして室内に入ってくると、ネコには一瞬それが誰か解らずパニックを起こしてしまうわけです。
床にいる場合のネコの見る高さは、せいぜい高さ30cmほど。その視界にいつもだったらズボン姿の私が見えるはずなのに、スカートやコートのひらひらが飛び込んでくるわけですから、ネコとしては大パニックでしょうね。
声やニオイで「お母さん」とわかるけど、いつもと違うなぁ~と、しばらくは警戒心を抱かせてしまいます。
いつもと違う格好をしているときは、ネコを驚かせないように先に声をかけた方がよいかもしれませんね。
かなり昔の私の経験談ですが…
30年近く前私は小さな写真館に勤めていました。
そこには白黒の2匹の年寄りの日本ネコがいて、写真修正をする作業机に主が座ると必ずその膝で丸くなっていました。2匹ともとてもクールな性格で、私が毎朝出勤しても、私の存在を頭から無視。一度も私の側に寄りついてくれませんでした。
しかし…ある日、主に変わり私がその作業机に座って、写真修正をしていると…
どこからとなく2匹がよってきて、私の膝に乗ってくれるではありませんか!
勤めはじめて半年あまり…長かったけど、やっと私の存在を認めてくれたのね~~なんて、喜びんだのもつかの間。
ネコはしばらく私の膝の上で丸くなっていて、そのうち私の顔をじっと見つめ、おもむろにニオイを嗅いで。。。あら、じっちゃまじゃないわ!この人誰よ!ってなかんじで、さっさと降りていってしまいました。
近眼で、なおかつ年寄りで少し鼻もきかなくなってきていたその子たち…いつもの机に座るのは大好きなじっちゃま、と思いこんで喜んで私の膝に乗ったんでしょうが、間違いに気づき、ちょっとすねてしまったみたいでした。
非常に好奇心が旺盛なのが、ネコという動物です。
部屋に新しい家具や置物を置くと、すぐさまとんできてチェックしたがります。
何にでも、自分の匂いを付けて、自分の縄張りだと確認しておきたいのもネコ。
視力が悪くても、「もの」がある位置の記憶力はかなり良いのでは?と思います。
目でチェックするネコの健康状態
ネコの目の鼻側の目尻のまぶたの内側には三角形のような形をしたやや厚めの瞬膜とよばれる第三のまぶたがあります。瞬膜は角膜から異物を取り除いたり、外傷から守る役目もしています。健康なネコの瞬膜は、目頭に隠れていますが、ネコが疲れているときや具合が悪くなると、瞳の方へ張り出してくる傾向があります。
ネコの目を見て、瞬膜の張り出しが大きいと感じたときは、風邪などを引いていないか?何かの病気の前触れではないか?注意した方がよいでしょう。
ただし、生まれつき瞬膜が大きめに張りだしているネコもいます。
そのネコが健康かどうかは、目の周りに涙やけがないか、黄色っぽい目脂を出していないか、目が澄んでいるか、白目部分の色や血管の様子などもあわせて観察してください。
- 頭が床や地表近くにあるのでゴミやホコリが目に入りやすい
- 目の粘膜が直接外に出ているので細菌やウイルスにも感染しやすい
などネコの目はトラブルを起こしやすいものです。
複数ネコがいる場合はじゃれて遊んでいるときに、目の中に爪が入ったり、歯が当たったりして涙目・赤目になることがあります。
ネコによく見られる目の病気には、結膜炎や角膜炎、涙器の異常などがあります。
ネコの目の異常は、進行が早く、手当てが遅れると失明する可能性もあります。
病気やケガによって使用する薬の種類や治療法が違いますので、素人判断で人間の目薬をさしたりせず、早めに獣医師の診断を受けましょう。
左の子:生後4週頃に他の子猫の爪が目に入りケガをしました |
失明は免れましたが 大人になっても変形した目はそのまま… |
■-----ガイドのその他の記事はこちらです!-----■
ネコが住んでいる世界 ネコが見ている世界-その1
ネコの性と不妊手術 ネコの不妊手術の勧め
『あんな顔、こんなポーズ・ネコ写真集』5/10号 夢と現実の境目
■-----------------------------■