アナタ、私にケンカ売ってるの?!

ネコに好かれるボディランゲージ

ほとんどの動物はじっと目を見つめられるのが苦手です。
自分の気持ちをちゃんと伝えるために相手の目を見ながら話をするのは、人間という動物だけかもしれません。

ネコ同士の場合、かっと目を見開いて相手の目を見つめることは「ガンをつける」ことを意味し、早い話喧嘩を売っているようなものです。
どんなに仲がよいネコ同士でもお互いの目をのぞき込んで信頼を深めてる、なんて光景はあまり見られないでしょう。

自分が縄張りにしているテリトリーを巡回中に、見かけないネコと出会うと、ほとんどの場合は目を合わさないようにして通り過ぎることが多いようです。もし、目が合ってしまったら…低いうなり声で警戒音を発しながら今度は目をそらすことができなくなります。先に視線をそらせた方が負けで、大抵は後ずさりしてその後身体を反転させ相手のネコが攻撃を仕掛けてくる前に、とばかりにその場を立ち去ります。

ネコが好きな人は、ネコのいる家に遊びに行くと、ついつい構い過ぎたり、じっとネコの行動を見つめたりしがちです。
おもちゃを使って遊ばせているときは、動くおもちゃに反応してじゃれてきますが、じゃぁ自分に慣れてくれたのね、と抱き上げようとすると、よほど人間に触られるのが好きな子以外はさっさと逃げていってしまいます。例え生後1ヶ月の子猫でも、ネコはきちんとその家の同居人と、遊びに来ただけのよその人の区別がつきますので、当然の対応ですね。

多くのネコは見つめられたり、じっと観察されたりするのが苦手ですから、ネコ好きの人がよその家のネコに好かれたいと思ったら、まずはネコの存在を無視することです。
ネコは好奇心旺盛ですから、自分に注意が向けられていないことがわかると、自分の方から人間を観察しによってきます。

ネコが苦手な人は、ネコがいる家に行くと、いつ何時ネコが近寄ってこないかとびくびくしながら、ネコと目を合わせないように静かに振る舞うことが多いようです。
ネコにとっては、自分の存在に注意を払わず目も合わせようとしない人間の方が無害と思えるようで、ネコが苦手な人が望んでもいないのにネコにすり寄られてドキマキしてしまうわけです。

「キャット・ウォッチング」などの著者、デズモンド・モリスの言葉、
『ネコを眺めたくなったら、ネコがこちらを向いていないときにしなさい。』
これがネコに好かれる秘訣かもしれません。

つい先日、アビシニアンを飼っている友人のお宅に遊びに行ったときのことです。
ネコたちの反応がおもしろかったので、調子に乗って私がネコの鳴き真似をしていたら。。。みんな、ワラワラと私の周りに集まってきて、首をかしげたり、私の後を探しに行ったり…

で、1匹の女の子と目があったので、もう一度鳴き真似をして見せたら。。。
彼女もじぃ~っと私を凝視。。。。
「あっ、やばっ。挑発しすぎた」と思って、私が目をそらした瞬間!
その子はいきなり私に飛びついて頭や顔をバシバシバシ!とネコパンチ!

友人談によると、その子は人間もネコだと思っているらしくて、攻撃モードのスイッチが入ると、マジでネコを相手にしているような喧嘩をふっかけるとか…
「おい、おい、それ、先に話しておいてよ」。
元はといえば、挑発しすぎた私の責任ですが、頭に飛び乗ってきてパンチを食らわす強者は初めてで、私の流血をみんなで大笑い。

自分が慣れていないネコを挑発してはいけない、というお手本のような結果に、「とほほ」です。

視界に入りたがるネコ

目、あいてるけど
寝てますZZzzzz~~

先に書いたことは、慣れていないよその家のネコについてですが、自分の家にいる同居ネコはどうでしょうか?

我が家に関していえば、目があっても露骨に嫌がる子は少ないです。
中にはじぃ~っと見返してきて「にらめっこする?」って感じの子もいます。
目があったとたん「かまってぇ~~!抱っこ!」と甘えてくる犬のような子もいます。
いつも平然と見返してくる子や、甘えてくる子がささっと目をそらしたときは、なんか都合の悪いことを隠そうとしている可能性も(?)。

目が合うことを避ける子も、もちろんいます。たまに目が合うと、私を通り越して別のところに視線をずらします。

時々、何もないはずの壁や天井を一心不乱に見つめ続けるネコがいます。
探さないと気がつかないほどの小さな虫や、光の反射を見ている事が多いようですけど、こっちも真剣に探しても、ネコが何を見続けているのか見つけられないことも多々あります。
 
もしかして人には見えないはずの「もの」をあなたは見ているの?と、ホラーチックな想像をしてしまいそうです。
私は人が感じられなかった前兆をきちんと感じ取ったネコを知っていますので、大昔の人は持っていたかもしれないけど現代人はほとんどなくしてしまった第六感の鋭いネコがいると信じています。
 
知り合いのネコは、お父さんの一周忌の法事の夜、怯えるとか威嚇するような様子ではなく、ただじっ~と3時間以上階段の上を見上げたまま動きませんでした。階段の上の突き当たりの部屋はその亡くなったお父さんの部屋…。家族はみんなでお父さんが帰ってきたんだね、と納得したとか。

一人でいるはずの部屋で「なにか背中に…?目線の端に…?」感じる「もの」があって、思わず振り向いてみると、背後でネコがこちらをじっと見つめている、って経験はありませんか?
「なに?なんか言いたいことでもあるの?何かして欲しいの?」と問いかけてみると、おもむろに自分の毛繕いを始めてはぐらかしてしまう。または、私を見てたんじゃなくて、ただぼんやり目を宙に漂わせてるだけ~~
「あぁ、目を開けて寝てるのね」ってことも。目を開けたまま寝てる子、結構多いですね。

目と目が合うのは苦手?でも、何げにネコは背後から焦点を合わせて、こちらを観察してるのかしら?それとも、何か信号を送ってどのくらいのタイミングで私が振り向くか観察してるのかしら?なんて思わず考えちゃうことがあります。

■参考リンク:草迷宮・空間'99-ネコの目から見た世界-(1999.11.05)
ネコが実際にこのように見ているかどうか??ですが、なかなかおもしろい実験です。