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何事もなく健康そうに見える生活を送っていても、ネコの時間は人間より早く進みます。 具体的に老齢ネコにはどんなケアが必要でしょうか? |
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彼は元々歯の弱い体質らしく、若い頃から半年に一回は歯石を取る(スケーリング)など歯のお手入れを続けてきました。しかし、加齢による様々な症状が一気に進行しはじめ、上の犬歯は2本ともグラグラ。その痛みから食餌が充分に取れず、栄養状態が悪くなって貧血も見られるようになってきたので、我が家の主治医先生に診察をお願いしました。 歯肉は赤く腫れ上がって、かなり痛みを伴っているようで、口の中を触られることに抵抗します。 「これはもう、抜歯するしかないですね」と治療方針は決まりましたが、全身状態の結果如何では麻酔をかけられないこともあるので、まずは血液検査を。 幸いなことにTOTOROの血液検査結果は、加齢によるそれなりの機能低下はありましたが、麻酔に耐えられると判断できる数値でしたので、すぐに抜歯手術をしていただくことになりました。 抜歯と聞くと、抵抗感を持たれる方が多いかもしれませんが、多くのネコはあまり噛まずに食餌を取ります。ネコは肉食獣ですので、ネコの歯の役割は咀嚼するためのものではなく、獲物を捕まえて肉を引き裂くために使う構造になっています。ですから、飼い主が抜歯後の食餌のケアをしてあげれば、歯がなくなっても食べることに困りません。 |
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手術の前夜-麻酔をかける前の日の夜は、必ず食餌を抜かなければなりません。これは、万一麻酔中に嘔吐したら危険だからです。 歯が痛くて、今までのようにバカバカ食べられなくても、人(ネコ)一倍食いしん坊のTOTORO君は食餌を抜かれることが、非常に不満そうでした。。。
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続いて、いよいよ抜歯手術の開始です→ | ||||