記事:前ガイド戸松 佐恵美 |
よくご質問を頂くものに「今度猫を飼ってみたいと思うのですが、飼うにあたって準備するものや心構えがあったら教えてください」というものがあります。
私自身も、猫を初めて飼う時、犬しか育てた経験がなかったので色々不安があり、近所の動物病院へ出向いて猫の習性などについて色々と尋ねて来ました。
ひとつの命を預かるのですから、お互いが快適に楽しく長く一緒にいられる為に、その動物の習性を知って理解を深める事は必要不可欠であろうと思います。
私の経験値からの文章なので、足りない事も多々あるかと思いますが、何かお気づきの点があったらご指摘頂ければ幸いです。
◆目次
1)猫を飼うに当たっての心構え
2)猫を飼う前に準備したいもの
3)猫には何を食べさせればいいの?
◆1)猫を飼うに当たっての心構え
猫はご存知の通り、アクセサリーではなく「命」です。その命を預かる責任をきちんと持てる人でないと猫を飼ってはいけないと思います。
命を預かる責任、とは何かというと・・・まずあげられるのが「終生飼育」です。動物好きな人には当たり前の事でしょうが、世の中にはいらなくなったペットをまるでゴミのように捨てる人がいるのも事実です。
確かに猫は可愛い動物ですが、可愛いがるだけではダメで、食事やトイレの世話はもちろん、時にはお腹を壊す事もありますし、加齢して老猫になったら病気になって寝たきりになるかもしれません。
10数年を共にし、きちんと最後まで面倒が見られるかを考えましょう。万一ここで躊躇があるなら猫を飼う事は諦めて最近流行の動物ロボットを購入された方がよいでしょう。
動物ロボットは糞尿をしませんし、加齢して病気になる事もありません。
もっとも、愛情を返してくれる事もないとは思いますが。
また、自分の猫から望まれない命を増やさないために、生まれた子猫を飼えるのでなければ避妊、去勢をしましょう。これは飼い主としての務めだと思います。
>>ご参考:「猫の妊娠と出産/避妊について」
なお、これは考え方が分かれる所ではありますが、昨今の日本、特に都会では残念ながら猫を外に出して飼わない方がいいようです。交通事故はもちろん、過日ニュースでも取り上げられた虐待や伝染病など、猫にとっては危険すぎる世の中です。安全のためにはできうるならば室内だけで飼ってあげた方がよいと思います。
最後に、これが案外見落としがちな心構えなのですが、猫を飼うと当然猫砂や食餌代、病気をすれば病院代、とお金がかかります。ご自身のお財布に猫を飼う余力があるかよく相談してから猫を飼う決断をして欲しいと思います。当ガイドはこの部分が、一番失敗したと日々痛感する毎日です。(10匹いるので)