これでは猫が可哀想だなと思われる場合には、動物病院や動物ホテルに預けてしまうのもひとつの手です。猫たちが不安なのは余り変わりないでしょうが、大きな物音がしたり飼い主の声はするのになかなか会えないという状況がない分、あまりビクビクしないで過ごせるかもしれません。
遠方の場合には、運搬手段も問題になります。
ご自身がお車などで一緒に移動出来る場合には、大きな問題はないと思いますが、よく「猫を飛行機に乗せたいのだけれど、どうしたらいいのでしょう」という質問を頂きます。
引っ越しではないのですが、里親探しを通じて猫を元親さんから里親さんに引き渡しする際、遠方だった場合、私は、ANAの「ANAカーゴ」というサービスをよく利用します。
これは、動物用のケージをきちんと用意してくれて、出発する空港で預けて、到着する空港で引き取りするというものです。手荷物と同じ場所ですので、エンジン音はかなり大きいらしいですが、生体が乗っている場合には庫内は客室と同じくらいの温度に保ってくれるそうです。
これですと、人間が一緒に移動しなくても、出発空港まで届ける人と到着空港で出迎える人がいさえすれば猫だけでも運搬が出来ます。
料金的にも全国どこでも数千円で運搬できます。(詳細はお近くのANAのカウンターで聞いて見て下さいね)
しかしながら、猫は動物ですので、何が起きるか分かりません。よって、万一死亡した場合には了承しますという文章にサインをする事が必要になります。(今の所、私の周りでは死亡例は聞いた事がありませんが)これに抵抗があると言う方は、座席をひとつ確保してそこにキャリーに入れた猫を置く、という手段がとれる筈ですので、子供料金にしてもらえないか交渉してみるのもいいと思います。料金的には手荷物扱いより遙かに高いですが、ずっと様子が見られるメリットがありますので、安心料として考えられればいいのではないでしょうか。