『プレイズタッチ』のルーティン　その２(5ページ目)

アップリフティング

写真ではややわかりづらいかもしれないので、まず手の動きの説明から。手はややそらせ気味で、指の間はつける。

足元から上へ上へと、空気の層をふわっとかき上げるような感じで手を返していく。

指先は、犬の被毛に触れるか触れない程度。被毛をかき上げるのではなく、あくまでも空気をかき上げるような感じで。それを、足元から上へと適度な回数繰り返す。

アップリフティングは、“おはよう！”のルーティンの仕上げになるもの。犬が立っている場合には、前肢の足元から、両手で、上へ上へと、空気の層をかき上げるように手ですくって返していく。

下から上へ、空気をふわっと放つような感じで、適度な回数、足元から肩の方へ向かって繰り返していく。

このタッチは、片側ずつというのではなく、両サイド同時にやるのがポイント。

このアップリフティングに限らず、タッチを施している間、自分の呼吸にも気配りを。自分の呼吸が止まってしまっていると、タッチも硬くなりがち。呼吸を整えるというのは、どんな場面であっても大切なのだ。

これを、前半身から後半身へと続けていく。犬が伏せている場合には、肘のあたりから上へ上へと施すのでもOK。このアップリフティングは、体に作用するというよりも、気持ちに作用する楽しいタッチ。

「タッチ」はすべてのステージに有効

さぁ、“おはよう！”のルーティンはいかがでしたでしょうか。私自身、ルーティンの一部分を山田さんに実際に施して頂きましたが、とても気持ちのいいものでした。仕事で疲れた時などにも使えそうです（笑）。

「タッチ」というものは、全般的に子犬からシニア犬まで全てのステージにわたって有効なツールです。子犬期のソーシャルグルーミングとして、スポーツドッグの活力として、シニア犬の健康維持に、もちろん私達人間にも効果的。朝の挨拶と同じように、気軽な気持ちで取り入れてみると、犬との生活もちょっと変化するかも。

さて、もう一つのルーティン“おやすみ”については、Part３の記事にてご紹介します。

⇒『プレイズタッチ』のルーティン　その３（おやすみ）

前回の記事はこちら
⇒愛犬の健康と互いの絆に『プレイズタッチ』

関連ホームページ：
PRAISE TOUCH（『プレイズタッチ・パートナーズ』公式ウェッブサイト）
RICO'S CANINE MASSAGE SCHOOL（山田さんが主宰するスクールのサイト）
RICOSホームページ（山田さんの活動に共感された企業がRICOSブランドを展開）

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