犬のトイレのしつけ方とは

犬のトイレのしつけ方とは

犬を迎えたならば、まず最初に何を覚えてもらいたいか? それは、トイレです。トイレトレーニングに失敗すると、後々苦労も多くなってしまいます。なるべくスムーズにトイレを覚えてもらうために、トレーニングのポイントをおさえておきましょう。
   

犬のトイレのしつけ方……トレーニングは子犬が来たその日から

子犬

トイレトレーニングは子犬がやって来たその日から始めるほうが失敗もより少ない:(c)GYRO PHOTOGRAPHY/a.collectionRF/amanaimages

子犬を迎えるにあたって、トイレトレーニングはいつから始めたらいいのだろう?と迷っている方もいらっしゃいますが、子犬がやって来たその日から始まるとお考えください。

して欲しくないところでしてしまい、来たばかりなのだから仕方ないと、その粗相を許していれば、子犬はそこでトイレをしてもいいんだと思ってしまいます。一度ついた癖を直すには時間もかかるもの。排泄は毎日のことですから、子犬に余計なストレスをかけず、よりスムーズに覚えてもらうためにも、やって来た初日からトイレトレーニングを始めたいものです。

中にはブリーダーさんや元の飼い主さんなど、子犬がそれまでいた場所でトイレトレーニングが完了している場合もありますが、だから大丈夫と思い込むのは禁物です。環境が変わったことで失敗することもあるので、最初からトレーニングをやり直すつもりでいたほうがいいでしょう。
 

トイレ用品をチェック

トイレトレーニングに必要なのは、主に以下のようなものです。このグッズ選びが、トイレトレーニングがうまくいくかどうかのポイントになることもあります。

■犬用トイレ
場合によってはトイレトレーの段差を嫌がることもあるので、子犬のうちはなるべく段差が低めのもののほうがいいでしょう。

トイレシートを齧ってイタズラしてしまう子犬では、誤飲の危険も生じます。そのような場合、シートをイタズラできないよう、上からネットでシートを挟み込むタイプのトイレトレーもあので、子犬の状況によってお選びください。ただし、それでもものによっては器用に取り外してしまうコもいます。イタズラ好きの子犬は、注意深く観察することをお忘れなく。

なお、トイレトレーは使わずに、トイレシートだけでトレーニングをすることもできます。特に、トレーの段差を嫌がるような子犬では、シートのみでのトレーニングで大丈夫でしょう。
 


■ケージ、サークル
最初のうちは、なるべく失敗を防ぐという意味でも、寝場所とトイレを少し広めのケージ、またはサークルで囲みます。下の画像のように、寝場所とトイレとが区切れるタイプのものであると、トイレの場所をより意識しやすくなるので、ガイドとしてはお勧めです。天井は必ずしも必要というわけではありませんが、天井付きであれば、子犬の飛び出しも予防できるでしょう。

なお、作りによっては、子犬がぴょんぴょん飛び跳ねているうちに、足を柵の隙間に挟んでしまうということも稀にあるので(特に扉の周囲の幅が細くなっている部分)、心配な場合は、子犬の足の細さとケージの柵の幅とを考慮したほうがより安全かもしれません。

■トイレシート
トイレシートがおしっこで濡れたままであると、トイレをすること自体を嫌がることがあるので、シートは吸水性が高く、表面も極力さらっとするタイプのものを選びたいものです。加えて、シートの端からおしっこがもれないか、逆戻りがないかもチェックしたい点です。さらには、臭いも軽減できるものであるとなおよし。

シートが滑ってしまってトイレをしたがらないということもありますが、そんな時にはテープでシートを動かないように止めてしまうというのも1つの手です。
  ■消臭剤
トイレトレーニングには失敗・粗相はつきもの。おしっこやうんちの匂いが残っていると、また同じところに粗相をしてしまいがちです。粗相をした場所は、消臭剤を使って臭いが極力消えるよう、しっかりお掃除をしておきましょう。

■防水シート、新聞紙など
その他、必要に応じてトイレの下に敷く防水シートや新聞紙、タオルなどをご用意ください。
 

子犬がトイレをするタイミング

すやすや眠っている子犬

トイレをしやすいタイミングというのをなるべく逃さないように:(c)officek/a.collectionRF/amanaimages

トイレトレーニングをするにも、四六時中、子犬の様子を観察しているのはこちらも疲れてしまいますよね? 子犬がトイレをするタイミングがある程度わかっていれば、様子を見るにも少し楽になります。

子犬は、主に以下のような時におしっこややうんちをしたがるもの。うまくタイミングをとらえてトイレトレーニングに生かしましょう。
 
  • 寝起き
  • 食後
  • 遊んだ後、興奮した後    など
  • 参考までに、子犬の膀胱がおしっこで満たされる時間は、生後3週齢で約45分、生後12週齢で約90分、生後18週齢で約2時間とされます(「ダンバー博士の子犬を飼う前に」イアン・ダンバー/レッドハート株式会社)より。
 

犬のトイレのしつけ方のポイント

犬を褒める

上手にできた時には、1~2秒以内に褒めるのが効果的:(c)Doable/a.collectionRF/amanaimages

トイレトレーニングをする際には、ポイントとなることがいくつかあります。

■最大のポイントは、できるだけ失敗をさせないこと
それが一番の早道です。

■トイレをしそうなタイミングを見逃さない
うまくトイレに誘導することで、失敗を極力少なくできます。

■上手にできたら、十分に褒めてあげること
ここでトイレをしたらいいことが起こると印象づけることで、トイレの場所も覚えやすくなります。そのために、初期の段階では、おやつを少量与えるのもいいでしょう。

■失敗をしても叱らない
失敗を叱り続けると、トイレをすること自体がいけないことなのだと思ってしまうことがあるので、ご注意ください。トイレを失敗した時には、だまってさっさと片付けてしまいます。その場所を印象づけないためにも、掃除をする間、子犬はその場所から少し遠ざけおいたほうがいいでしょう。

■トイレシートは汚れたまま放置しない
前出のように、汚れているのが嫌で他の場所にしてしまう、結果的に粗相になるということがあるので、ある程度こまめに取り替えてあげてください。
 

寝場所とトイレを混同させないように

トイレトレーニング

極力失敗させない環境を作る:(c)Fumi Watanabe/a.collectionRF/amanaimages

ここからは補足的なポイント説明を。

本来、犬は綺麗好きな動物です。自分の寝場所におしっこやうんちをして汚すということは嫌がるものですが、時に寝場所とトイレがごちゃごちゃになってしまっている犬がいます。

それは、トイレトレーニングが必要な時期に、うまくトレーニングできなかったということばかりでなく、寝場所とトイレとが区別しにくい環境にある他、その2つがあまりに近接し過ぎていることも1つの原因かもしれません。

「ケージ、サークル」の項目で、“少し広めのケージ、またはサークル”と書きましたが、それは、寝場所とトイレとの距離を少しあけることができるようにという意味もあります。つまり、寝場所とトイレとをなるべく区別できるようにするということです。

ケージやサークルで囲うのは、子犬にとって安心できる場所をつくるという意味の他、部屋のあちこちでトイレの失敗をさせないためという目的もあります。トイレの場所をしっかりと覚え、部屋で自由にさせても粗相をしなくなれば、最終的にケージやサークルはとってしまってかまいません。
 

タイミングよくトイレに誘導する

子犬がトイレをしそうな素振りを見せたら(くるくる回って、床の匂いを嗅いだりし始めます)、トイレに誘導するようにします。

この時、自分の足でトイレに向かうように誘導できると、よりトイレの場所を意識しやすくなるので理想的です。

しかし、それを待っているうちにトイレ以外の場所で用を足してしまうこともありますから、だっこをしてトイレの上に下ろしてもかまいません。ただし、だっこされてお腹を刺激されたことでトイレを我慢してしまうような神経質なタイプのコもいるので、様子を見てください。

または、2時間おきくらいにトイレに連れて行き、排泄を促すというやり方もあります(眠っている子犬をわざわざ起こしてまで連れて行く必要はありません)。
 

トイレの合図となるコマンドを覚えさせる

犬がトイレをしている最中は、黙ってじっと見ているよりも、「シーシー」とか「オシッコは?」などの言葉を決めて、声掛けをしてあげるといいですね。

そうすることによって、その言葉とトイレとが結びつき、次第に「シーシーは?」という言葉に反応してトイレに行ったり、用を足してくれるようになるので、こういった言葉は是非覚えさせることをお勧めします。
 

神経質になり過ぎない

トイレをしている最中というのは、犬にしてみれば無防備な状態です。そばでじ~っと見られていることが気になったり、体に触れられることを嫌がったりするコも中にはいるので、愛犬の性格を見て、適度に観察距離を保ってあげるのがいいでしょう。

犬にも好みのトイレ場所がある、時には犬に合わせてあげる

たとえば、トレーを使わず、サークルの中全体にトイレシートを敷いたとします。その敷いた広さにもよりますが、トイレをするにも、その犬によって好みの場所がある場合もあります。

様子を見ながら、トイレをしそうもない場所に敷いたトイレシートは少しずつ取っていき、段々と敷き詰めたシートの場所を狭くしていくことで、最終的にトイレの場所を覚えさせるというのも1つの方法です。

ということは、人が勝手に、「ここでトイレをしなさい」と決めたところで、犬にしてみればそこではしたくないという場合もあるということ。

仮に、トイレとした場所ではあまりしないのに、別のある一定の場所ではよくトイレをするという時には、トイレの場所自体をその“一定の場所”のほうに変更してあげるという考え方もあります。

つまり、飼い主の勝手に合わせてもらうのではなく、犬に合わせてあげることも時には必要なのではないでしょうか。
 

サークルから出して遊ばせる時には、狭い範囲から

トイレも少し覚えてきたので、子犬をケージやサークルから出して部屋の中で少し遊ばせたいという段階になったなら、最初のうちはサークルに近い場所で遊ばせるようにします。この時、できるなら、遊ばせる範囲をさらにサークルで囲ったほうがいいでしょう。

というのは、最初から広い範囲で遊ばせてしまうと、いざトイレに行きたくなった時、子犬にはトイレまで行くつもりはあっても間に合わずに違う場所で粗相をしてしまうこともあるからです。

こうした失敗をさせないためにも、最初は狭い範囲から遊ばせるようにし、徐々にその範囲を広くしていきます。
 

トイレを覚えたら好みの場所へ移動することも可能

トイレを確実に覚えたなら、トイレをもっと適切な場所へ移動することも可能です。その場合には、目的の場所まで少しずつずらしていくようにします。

もっとも、トイレシート自体を自分のトイレだとしっかり覚えてくれれば、旅先やドライブなどお出かけの時にもシート1枚あれば、それがトイレ場になるのでとても便利です。
 

排泄には生理現象以外の意味もある

最後に、犬が排泄をするのは、ただの生理現象だけであるとは限らないというお話をしたいと思います。病気が隠れていたり、精神的な問題が影響したりしていることもあるので、排泄の回数や様子はよく観察し、何かおかしいと感じた時には動物病院で診察を受ける、専門家にアドバイスを求めるなどの対処を。

ちなみに、犬が排泄をする時には、主に以下のようなものがあります。
  • 生理現象 
  • マーキング 
  • 病気の影響(おしっこが出にくい、量や回数が多い、おもらしをする、など) 
  • 興奮したり、緊張したりした時 、ストレス
  • 場合によっては飼い主の気を引きたい時にも 

排泄は一生に渡って毎日続くものです。できるだけポイントをおさえて、犬も飼い主も気持ちよくトレーニングを重ねたいものですね。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。