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五輪前に買いたい薄型テレビベスト5!(4ページ目)

聖火リレーもついに開催国に上陸、オリンピックの開幕に間に合わせるように、薄型テレビの雌雄を決する「薄型テレビ全機種ベスト5」を発表。購入を予定しているなら必見の衝撃のランキングの発表です。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

第3位 現時点でもっとも優れたプラズマテレビ
パナソニック VIERA TH-50PZ800

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TH-50PZ800 地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルチューナー内蔵46V型フルハイビジョンプラズマテレビ。艶のある美しい映像、映像と音の豊かな臨場感を味わわせる最新のプラズマテレビ。プラズマは生産性に優れていて液晶方式の50Vに比べ割安感があるのも魅力。発売中 実売予想価格50万円、ヨドバシドットコム45.31万円(税込)


北京オリンピックの公式サプライヤーであり、プラズマ方式のリーディングメーカーであるパナソニック最新の50V型、TH-50PZ800を第3位に選びました。同社の薄型テレビは一斉にモデルチェンジして4月20日に発売されましたが、PZ800系はその頂点に位置するフラグシップです。下位グレードのPZ85、PZ80系との差がわかりにくいので、その辺りを解説しつつ、このテレビの特徴を紹介しましょう。

前世代のPZ750系から進化した点は、新構造層「ダイナミックブラックレイヤー」を形成し予備放電量を従来比1/3に低減、黒浮きを抑えてコントラストを30000:1に高めた新パネルを搭載したことです。

42V型フルハイビジョンを世界で初めて誕生させた「細幅リブ技術」を応用し、パネル開口率を向上しコントラストアップに貢献していますが、これらは、PZ85、PZ80と共通。映像の18ビットデジタル信号処理、前面ガラスにPZ750系のノングレア(艶消し)を止め、クリアピクチャーパネルを採用したのも3シリーズで共通です。

PZ800だけの特徴は、一枚仕立ての前面ガラスでシャープな画質を得たこと、同社PHL(ハリウッド研究所)の蓄積データを応用、カラープロファイルと3次元カラーマネジメント回路から構成される「カラー リマスターシステム」を搭載したことで、これは色域圧縮された原信号を復元する広色域化技術。

デジタルダブルチューナー、3ウェイ6スピーカーのサウンドもPZ800にのみ奢られています。3シリーズの価格差はPZ800とPZ85が約9万円、PZ85とPZ80の差が約7万円(PZ80は46Vと42Vの二機種、50Vはない)と発表されています。(パナソニック広報)

私はプラズマ方式の映像が好きで(よく出来た製品の話ですが)、自宅でも愛用しています。パイオニア最後の自社生産第9世代プラズマパネルを搭載した製品はまだ発表されていませんが、ごく近い将来、同社にパネルを供給するパナソニックの最新機種は、現時点でもっとも優れたプラズマテレビといえるでしょう。

バックライトを持たないので、ダークシーンの中の被写体の繊細な解像感、ニュアンス、溶暗していく階調の差がしっかり出ます。デジタルシネマ上映で使用されている表示範囲を満たすという広色域を生かして、赤の中の朱、緋、紅に至る微妙な色相の差、青ざめたような金、赤味を帯びた金、黄に寄った金のニュアンスの描き分けが出来るのです。

さて、その画質に100点満点を差し上げたいのですが、惜しいのですが、そこまではいきません。私は専門誌の取材で発売前に2度このテレビをじっくり見ましたが、これまでのパナソニックのフラグシップの同社らしい隙のない完成度に比較して、今回は画質の詰めの甘い部分が僅かですが散見されました。

コントラストや色再現性がグンと向上しているがゆえに、些細な瑕が目に付いたのです。視聴機は量産前の製品と推察されますので、改善されていることを期待します。

機能面はほぼ100点満点といっていいでしょう。パナソニックはCEC機能を最初に搭載したメーカーで、TVCFで盛んに宣伝中の「ビエラリンク」も進化し、DIGAの対応レコーダーをHDMIでつないでおけば、リモコン上の「番組キープ」ボタンを押すだけで、タイムシフトが可能になる新機能が搭載されています。至れり尽くせり、家庭用テレビのオールラウンダーといえるでしょう。

画質 ★★★★☆
音質 ★★★☆
機能 ★★★★☆
CP ★★★★☆ 
総合 ★★★★☆ 
*CP=コストパフォーマンス

次のページでは、第2位の(惜しい!)薄型テレビを発表しましょう
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