小さなスペシャリティカーのような
ソニーのプライベートテレビ
新生活がスタートし、初任給を手にされたフレッシュマンも多いことでしょう。薄型テレビはきっと、その使い道のベスト5に入っているのではないでしょうか。
「十万円以内で買える良品を探す」シリーズの第3回目はソニーの液晶テレビです。これまで紹介したパナソニック、シャープの製品が20V型なのに、今回の製品は一回り小さい16V型のKDL-16M1 です。
KDL-16M1(S)地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルチューナー内蔵16V型ハイビジョン液晶テレビ。予想実売価格9万円 |
M1シリーズは、今年の2月に一斉に発表になったBRAVIA新シリーズの中のカジュアルな小画面です。実は今回の記事を書くに当たってソニー・マーケティングに、記事の趣旨と過去二回紹介した他社の製品を報せた上でM1シリーズの貸し出しを依頼しました。20V型のKDL-20M1が送られてくるものと思っていましたが、「記事の趣旨に合うのはこの製品ですね」と送られてきたのは、一回り小さいKDL-16M1でした。
外形寸法は511W×359H×99D mm、質量は6.1kg(スタンド除く)背面端子にはHDMIが2系統装備されている |
ソニーのプレスリリースでは、KDL-20M1の市場推定価格が\110,000前後、KDL-16M1が\90,000前後となっています。ヨドバシカメラのネット価格を参照すると、KDL-16M1が各色\89,800(税込)、その上の20V型KDL-20M1は、各色\99,800と表示されています。(4月28日現在)20V型はギリギリセーフ、十万円で確実に買えるのが16V型。つまり、ソニーのこのクラスの液晶テレビは、他社に比べてやや割高ということになります。
M1シリーズはBRAVIAに新しく加わった小画面の地上、BS、110度CSチューナー内蔵テレビで画面解像度はW-XGA(1366×768)で、16V型と20V型の2機種で構成されます。このクラスで欠かせないカラーバリエーションは、6色(シルバー、ブラック、ピンク、ブルー、オレンジ、グリーン)ですが、「e-Sony Shop」の「ソニースタイル」サイトでスペシャルカラーエディションを選ぶことができます(以下の写真キャプション参照)。
・ソニー・スタイルホームページ
M1シリーズは16Vと20V型の二種類(写真は20VのKDL-20M1)。どちらのサイズもループ部分に6種類のカラーバリエーションを用意、さらにソニースタイルでなら、ループとベゼルの塗色をコーディネートした計8種類から選ぶことが出来る |
番組表は上位機種と共通の一画面9チャンネルを横並び表示する新聞方式です。ネット接続しておけばアプリキャストが利用可能、LANケーブルでソニー製ブルーレイディスクレコーダーに接続すれば、リビングで再生中でも録画済の番組を別室の本機で見られる「ソニールームリンク」を搭載しています。他社同様パネルは倍速には非対応の8ビットに止まっています。
ネット接続やルームリンクは本機のユーザーにとって、それほど利用機会が多い機能には思えません。他社製品より若干割高なソニーの小画面を買うにはサムシングエルスが必要です。その決め手は、ソニーの名にふさわしい画質を備えているかだと思うのです。
ガイド宅に到着、梱包を解いたKDL-16M1(S)。昨今の各社製品に共通して部品数が非常に整理されている |
次のページでは、KDL-16M1を自宅で視聴した印象をお話します。