発売されたばかりなのに「10万円以内」で
買えてしまう! AQUOSの満足度を探る
外装色が5色から選べるLC-20D30が今回のテーマ。シャープ広報部がガイド宅に手配したのはLC-20D30-R(レッド)。ヨドバシカメラのウェブサイトでは発売して間もないのに、この赤のみ「在庫僅少」とういう人気ぶり。地上/BS/110度CSチューナー内蔵で、AQUOSファミリンク対応画面解像度の1366×768のハイビジョンテレビだ |
「10万円以内で買える良品を探す」第2回目は、国内で圧倒的な強さを誇るシャープAQUOSの2月9日に発売されたばかりの新製品、LC-20D30です。
実を言うと、発売前だったのでシャープの広報には、前回のパナソニック同様に一世代前の現行製品LC-20D10(B)をリクエストしたのですが、「大橋さん、記事が出る頃にはもうD30が店頭に並んでいますよ」と新製品を薦められました。
事実、ヨドバシカメラのネット掲示価格は発売(2月9日)されたばかりというのに、何と\93,300(10%還元付)! いやあ、安くなったものです。カラーバリエーションが魅力の一つである本機の中で、最も人気の高いLC-20D30-Rをガイド宅に一週間お預かりしました。
ガイド宅に宅急便で送られてきたLC-20D30-Rは、梱包状態でも非常にスリムでコンパクト、薄型テレビの市場が国内年間1000万台に向って加速し続けている今、在庫のスペースセービング性が最重要視されていることが伝わってきます。
梱包を解いたLC-20D30-R。部品点数が少なく、専用脚も取り付け済みなので、セットアップに時間が掛からない。取り説は「かんたん!!ガイド」と正規の冊子の二部構成。20V型で奥行き18cmと省スペース性について考慮されている |
開梱してみると、その内容は写真でわかるように実に簡素、専用脚も取り付け済みで、セットアップにも時間が掛かりません。何でも、20V型は廃棄とリサイクルしやすい「小さくたためるダンボール箱」を独自に採用したそうです。視聴の前にLC-20D30-Rのプロフィールをおさらいしておきましょう。
シャープAQUOSのシリーズ別の製品展開は以下のようになっています。
インテリア志向 | オーソドックス | |
プレミアムタイプ | Xシリーズ(新・超薄型) | Rシリーズ |
ハイグレードタイプ | DSライン | Gシリーズ |
スタンダードタイプ | D30ライン(新) | Eシリーズ(新) |
今回紹介する新登場のDS30は従来のDS10に代わるD系列の中小画面で、32V、26V、20Vの3サイズがあります。それ以上の大画面はDS3ラインが継続中で32VがDS30とオーバーラップ、他に37Vと42Vが用意されています。それではD30ラインは前世代のD10ラインからどこが変わったのでしょうか?
パネルサイズによっても異なりますので今回は20V型に限って話しますが、AQUOSファミリンク(HDMI接続時にCEC機能を使い、レコーダーやサウンドラックをTVのリモコンで連携操作する)や、新聞のテレビ欄に倣った放送時間を縦方向に表示する新電子番組表はD10ですでに搭載済み、暗所1500:1、リビング650:1のコントラストも同じです。
変更点の一つは、年間消費電力量がシリーズ全てで大幅に改良されていて、LC-20D10が79kWh/年だったのが、LC-20D30では、66kWhへ大幅に下げていることです。
二つ目がカラーバリエーションの充実で、LC-20D10のブラック、ホワイト、レッドに加え、新たにグリーン、ベージュを加えています。いうまでもなく2台目3台目需要期に入りリビングの中心にドカーン、から狭い個室や和室へと、液晶テレビの使用想定シーンが広がっているからです。
三つ目が、内蔵スピーカーのアレンジ。サイズの制約があるので32V、26Vのようにサイドポートバスレフではありませんが、サラウンドオンでの効果が上がっています。
四つ目がHDMI入力が2系統から3系統に増えたことです。26V以上で採用済みの4波長バックライトや、倍速駆動(60Hzで動くパネルを2倍の120Hzで駆動し液晶方式の残像感を低減する)は、この20V型では非搭載になっています。
次のページでは、「10万円以内で買える」AQUOSの新製品LC-20D30-Rをリビングで使った印象をお話します。