ハイビジョンテレビの映像が違って見えてくる
デジタルレコーダー
毎月、薄型テレビの選び方や新製品の話題をお届けしていますが、今回は私が手にした最新のデジタルレコーダーについて紹介しましょう。「エッ、薄型テレビの情報について知りたいのに…」とお思いになるかもしれません。でも、このデジタルレコーダーでハイビジョンディスクを再生すると、テレビの映像がまるで違って見えてきます。つまり、あなたの「デジタルテレビスタイル」を変える製品なのです。
そのデジタルレコーダーは、パナソニックのHDD搭載ハイビジョンブルーレイディスク/DVDレコーダー、DMR-BW900。
この製品は、ハイビジョンディスクレコーダー/プレーヤーの第二世代の始まりを実感させます。それほど、本機の画質は優れています。特に解像感と色の美しさというハイビジョンの画質上の二大要素で大きな躍進を見せています。一度本機を手にしたら、他機には帰れないほどのみごとな出来映えです。
2007年11月に2シリーズ6機種(ブルーレイディスクレコーダー3機種、DVDレコーダー3機種)が発売された中、最上位機がDMR-DW900。パナソニックのアナウンスでは、月産3000台だが年末年始はずっと品薄が続いていた |
使用報告に入る前にDMR-BW900のプロフィールを紹介しましょう。
昨年の11月に下位機のDMR-BW800、DW700と同時に発売されたラインナップの最上位機です。3機種の違いは、HDD(ハードディスクドライブ)の容量の違いだけで、各々、1TB(BW900)、500GB(BW800)、250GB(BW700)のHDDが搭載されています。同時にHDD搭載DVDレコーダー3機種も発売されました。
ブルーレイディスクレコーダー3機種の価格は以下の通り。
■DMR-DW900 (1TBHDD内蔵)実売予想価格 30万円前後
■DMR-BW800 (500GB) 23万円前後
■DMR-DW700 (250GB) 18万円前後
テレビのCFでしきりに「フルハイビジョン4倍録り!」を連呼しています。何のことだかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回の新シリーズは、デジタル放送をハードディスクやブルーレイディスクに記録するエンコーダーに最新のMPEG-4 AVC/H.264という方式を使います。従来のMPEG-2方式に比較して効率で優れていて、例えばBSデジタル放送(24Mkbps)の場合、フルハイビジョンのまま最大4分の1に圧縮できます。
地上デジタル放送(17Mbps)の場合、従来は2層式ブルーレイディスク(50GB)でハイビジョン放送を最長約6時間録画できましたが、本機の場合このMPEG-4 AVCでの記録モード(HEモード)を使えば、最大約18時間録画が出来ます。
つまり、従来のDRモード(放送されたままの信号を記録する。つまりMPEG-2 TS)に比べて、BSデジタルハイビジョンは約4倍、地上デジタルハイビジョンなら約3倍の長時間録画が出来るのです。「ハイビジョン4倍録り」の意味がおわかりになったでしょうか。本機の録画モードと録画時間の詳細については、こちらをご覧下さい。
新シリーズは、5.1chサラウンド放送もそのまま記録ができます。HDDにDRモードで録画した番組を後からMPEG-4 AVCに変換することができます。また、パナソニックのハイビジョンムービーで撮影した映像を、フルハイビジョンのままDVDの記録することもできます。
他にも、対応型テレビとHDMI(HIGH SPEED)で接続すれば、8ビット(256階調)の映像信号を12ビット(4096階調)にグレードアップする「ディープカラー」、ブルーレイディスク映画ソフトをオリジナルなコマ数で映像出力する1080/24p出力に対応し、次世代サラウンド音声フォーマットのドルビーデジタルプラス/トゥルーHD、DTS HDマスターオーディオ、ハイレゾリューションのビットストリーム(デジタル)出力に対応。
高精細表示で見やすい最大19チャンネル、12時間を一覧する「フルハイビジョン番組表」、パナソニックのテレビVIERAやホームシアターラックと連動するVIERA LINKに対応することはもちろんです。
DMR-BW900/800/700の3機種は、HDMIver.1.3に対応し、ブルーレイディスクのHDオーディオ、つまりドルビーデジタルプラス、トゥルーHD、DTS-HDマスターオーディオ、ハイレゾリューションをそのままビットストリーム出力(デジタル出力)することができる。従来のデジタルサラウンドから一段上のフルハイビジョンにふさわしいサウンドを楽しめるわけだ |
次のページでは、DMR-BW900で実際にBSハイビジョン番組を録画・再生してみましょう。