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08年は「超」薄型テレビがやってくる!?(2ページ目)

薄型テレビから「超」薄型テレビの時代へ。フラットが当たり前になり、近い将来には紙のように薄く、持ち運べる大画面がやってきます。CEATEC JAPAN2007に姿を現した各社の新時代の製品像です。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

シャープの次世代液晶テレビは50V型の大画面で
厚さが僅か20mm

国内液晶のリーディングメーカー・シャープは、「画質性能」「フォルム」「環境性能」をテーマに“未来の液晶テレビ”の試作機を、さまざまな用途提案の下に大量展示しました。

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アクリルのパーテーションに一体化された壁掛けの提案。セットは回転し360度から薄さを確認できる趣向だったが、「真横に来るのが待ち遠しい!」なんて声が上がった


50V型クラスで解像度は1920×1080のフルハイビジョン。しかし、ディスプレイ部の厚さは20mm。最厚部でも29mm、重量は25kgを実現。ベゼル(映像周辺の額縁)は上20mm、左右25mmと、液晶テレビのデザインを革新しています。

コントラスト値は最大100,000対1、明るさ200ルクス時のリビングコントラストは3,000対1と「薄い」だけではなく、現在の薄型テレビの水準をはるかに上回ります。色再現性能はNTSC比で150%、動画性能(MPRT)は4ms、45度の斜め視聴時のコントラスト比は5,000対1と液晶の弱点を克服したことが特長です。また、年間消費電力が140kWh/年とエコの面にも前進を見せています。

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ボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」をフルハイビジョンで映し出す。「超」薄型テレビはディスプレイのヴィーナス!?


今回のCEATECの出品では、透明なアクリルのパーティションと一体化した壁掛け、朱塗りのお櫃から電動で立ち上がる格納式、衣文賭けのようなフレームに固定した「屏風」など、「薄さは万能」をアピールしています。

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お櫃からせり上がる52V型「超」薄型テレビ。堺新工場で生産か。


この次世代液晶テレビ、他社からも賞賛の声が上がっています。しかし、よーく見るとドライバーや電源部(業界用語で「臓物」といいます)はワイヤーで別の筐体に納められていて、商品化には時間が掛かりそうです。堺新工場の2009年稼動を待たねばならないかもしれません。

シャープのブースには27V、23V型という中画面サイズ初のフルハイビジョン液晶も参考出品された。


次ページでは、発売が待ち遠しい日立とビクターの液晶テレビについてお教えします。
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