大阪は箕面の静かな環境の中、個室でゆっくりと料理が味わえて隠れ家感覚は抜群という『美食倶楽部 みのお茶寮』。
これぞ人に教えたくない店の代表格! ……なのですが、実は知る人ぞ知る「有名な隠れ家」だったりします。
名物のご主人にお目にかかりに、足を運んでみませんか?
この人こそ、生粋の道楽者!?
どこぞのマンガの登場人物のようだけど…
少人数用の個室のほか、広間や茶室もある。 |
「私のキャラクターが嫌いな人は、もうとっくに来なくなってますよ。わははは」
と豪快に笑う。『みのお茶寮』の魅力は、料理、環境、風情などいろいろあるが、何よりの名物は、個性的な亭主・矢内信幸さんだろう。このオヤジ、いまどき珍しいほど生粋の道楽モノである。
もともと大阪市内の商店街にあった店を箕面に移したのは15年前。当初は、1日に1~2組だけの営業も考えたが、
「それじゃ、とてもとても、この規模は維持できなかった」
普請道楽で古美術好き……
15年かけて作り上げた道楽空間。
多いときは1日200人の客があるのだとか! 予約は必須。 |
毎日、床の間を飾るのも亭主の役目。その日の客に合わせて、掛け軸を飾り(これまた趣味で集めたもの)、花を活ける。撮影時の床の間には、素人目にも立派なものと思わせる果樹盆栽が、どんと置かれていた。言うまでもなく、この盆栽も自分のコレクション。普請道楽に古美術好きで盆栽コレクター。よくもまあ、こんなに金のかかる趣味ばかり……と思うが、趣味と実益を兼ねて、といったところか。
ご主人の道楽ぶりは、店のしつらえもさることながら料理にもしっかり現れています。『みのお茶寮』のとっておきの逸品、次のページでご紹介します。