山を越えればこんな郷土蕎麦が
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戸隠蕎麦の人気店「たんぼ」 |
信濃町から山を超えると、そこは戸隠(とがくし)。戸隠神社の門前には34軒のそば屋がある。この蕎麦は「ぼっちもり」といい、水をきらないまま竹ざるに馬蹄状(ばていじょう)に盛るのが特徴だ。もとは、戸隠神社へ詣でる信者への振るまい料理だったそうだ。戸隠から白馬・大町方面に向かう途中に、美麻村(みあさむら)新行(しんぎょう)という小さな集落がある。
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信行には4軒のそば屋がある。写真は「手打ちそば 山品」店内 |
名前の通り、ここは麻の産地であり、その後作としてそばが栽培されていた。近年「新行そば」が有名になったのは、そば祭りが契機。毎年10月に開催されるので、 その頃をねらって訪れても良いだろう。ちなみに、戸隠のそば祭りは、毎年、秋蕎麦の花が咲く秋分の日頃。また、11月には、蕎麦の収穫を感謝する、「蕎麦献納祭」も行われる。駆け足で、北信をめぐり南下したところで、今回の旅はおしまい。前回同様、最後におすすめの宿をいくつかご紹介しましょう。
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浅間温泉にある「菊之湯」。料理が美味しい宿だ |
まず1軒目は、大町温泉郷に建つ、古民家を移築再生した宿
「あずみ野河昌(かわしょう)」。こちらの名物料理は「おざんざ」という名の特製うどん。塩をいっさい使わず、納豆の糸と地のたまごでつないだちょっと変わった麺が楽しめる。また、この後、南信濃へと旅は続く予定のため、松本近辺での宿泊もおすすめだ。「宿泊先でも蕎麦を食べたい」という方、「お酒を心から愛している」方ならば、
美ヶ原温泉の「旅館すぎもと」へ。「蕎麦じゃない料理を楽しみたい」という方は
浅間温泉の「菊之湯」へ。この2軒ならば間違いがないはずだ。
次のページで、今回訪れたお店、
4ページ目で、宿の詳細データをご紹介して、今回は終了。次回は最終回。松本近辺から南信へ旅をします。お楽しみに!