寺・神社/北海道・東北の寺・神社

仏像マニアの新聖地、仏都会津に行こう!(2ページ目)

近ごろ仏像マニアの間で話題の仏都会津。国宝の薬師如来や美しい会津大仏、ころり三観音めぐりの個性的な観音様など、素敵な仏像がいっぱい。謎の建造物、さざえ堂も人気

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド


金堂が復元された
会津仏教の本拠地

慧日寺(えにちじ)は、徳一さんが建てた会津仏教の本拠地的な寺。開基がわかっているものの中では東北最古の寺院です。

徳一さんが会津嶺磐梯山の麓に慧日寺を開いたのは、9世紀初頭といわれています。最盛期には寺僧300、僧兵数千、寺領18万石、子院3800と伝えられるほど規模の大きな寺で、仏教思想はもとより、建築技術など、当時の最先端の文化がこの地にもたらされました。
慧日寺の仁王門

その後、衰退と復興を繰り返し、明治の廃仏毀釈によって廃寺となりました。明治末期に復興されたものの、往時の大伽藍にはほど遠く、いくつかの建物が残る遺跡のような場所となりました。

戦後から発掘調査が始まり、かつて建ち並んでいた建物の位置などもわかりました。2008年には金堂も復元され、往時の華やぎがよみがえりました。


雄大な磐梯山を見ながら
散策してみたい

わたしが慧日寺に行ったのは2006年の秋でした。金堂はまだ工事中でしたが、併設の資料館で、模型を見ました。さすが古い時代の寺だけあって、法隆寺や薬師寺をほうふつとさせる美しさでした。
資料館に展示されていた金堂の模型

まだ金堂がなかった当時も、雄大な磐梯山の山ろくに点々と古い建物や石塔が残る、とても素敵な場所でした。立派な金堂ができた今は、もっと素敵になったことだろうと思います。

●次は、国宝の中央薬師と国の重要文化財の会津大仏を見にいきましょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます