寺・神社/鎌倉の寺・神社

吉田さらさ流冬の鎌倉散歩、四つの楽しみ(3ページ目)

わたしはよく冬の鎌倉に行きます。お寺や神社の興味深い行事に参列したり、お寺の中のレストランで焼きたてパンを食べたり、江の島や富士山を撮影したりと楽しみ方がいっぱい。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

鎌倉で最初の
梅一輪を探そう!

こちらの神社は、道真終焉の地に建てられた太宰府天満宮と京都の北野天満宮と並ぶ、日本三大天神社のひとつです。しかし、他の二つとはかなり規模が違い、山影にひっそり建っています。数ある鎌倉の神社仏閣の中では、さほど観光客が多い方ではなく、その分、静寂が保たれており、なかなかいい雰囲気です。

境内が小さいため、梅の木もそう多いとはいえませんが、こちらの梅は、鎌倉で一番早く、例年だと、1月下旬くらいから咲き始めるそうですので、一刻も早く春の息吹を味わいたい方は、こちらでまず、梅の花探しをしてみてください。

荏柄天神社の社殿は、小さくて愛らしい
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おみくじもひいてみよう

筆供養と針供養

1月と2月には独特の行事も行われるので、この日に行ってみるのもよいですね。

●1月25日 初天神と筆供養 
毎月25日は天神様の縁日。1月25日は一年で最初の天神様の日であるため、筆供養も行われます。本殿での祭典のあと、古い筆のお焚き上げがあります。

●2月8日 針供養
ひごろ働いてくれる針への感謝をこめて、やわらかい豆腐に針を刺します。着物関係の女性などが、多く参列します。

天神さんと梅は相思相愛の仲

天神様と梅

天神様こと菅原道真は、梅の花をこよなく愛しました。頭がよく出世しすぎたことからねたみを買い、無実の罪をきせられて太宰府に流された際に詠んだ歌が有名です。

「東風吹かば、思い起こせよ梅の花、あるじなしとて春を忘るな」

京都の屋敷に残してきた梅の花を思って詠んだものです。その梅は主を慕って太宰府まで飛んできました。そして、今でも、太宰府天満宮にある飛び梅は、主の言いつけを守って、まだ寒いうちから咲き始めるそうです。

●太宰府天満宮の梅についてはこちらもごらんください。

●その他の天満宮の梅についてはこちら

●次のページは、石窯で焼いた美味しいパンを食べられるお寺の中のレストランのお話です
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