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神社でグルメ!松花堂弁当のルーツはここだ(5ページ目)

石清水八幡宮は、京都府の八幡市にあります。松花堂弁当のルーツとなったところで、現在でも、たいへん美味しい元祖松花堂弁当をいただくことができます。発明王エジソンゆかりの地としても有名。

吉田 さらさ

吉田 さらさ

寺・神社 ガイド

お寺、神社、仏像、宿坊に関する単行本と雑誌記事をメインとして執筆と写真撮影をしています。「散歩の達人」、「一個人」、「文藝春秋」。「クレア」など、幅広い読者層の雑誌に執筆経験あり。朝日カルチャーセンター新宿校にて「吉田さらさのふわり寺町めぐり」など、各種講座も開催中。

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松花堂弁当って何?

松花堂弁当とは、真ん中に十字のしきりのある四角い容器に、お刺身、煮物などの料理を美しく盛り付けた弁当のことです。これは、幕ノ内弁当と違って江戸時代にまで遡るものではなく、昭和になってからできた形式だそうです。

しかし、その四角い容器自体の歴史は古いです。箱自体は、もともと農家で使われていた種入れだったのですが、清水八幡宮の社僧である松花堂昭乗(1582~1639)が、それに目をつけて、タバコ入れ、絵の具入れなどとして使っていました。この人は書画などに造詣の深い風流人でした。当時の粋人たちは、このように、日常に使われている実用的な道具を別の目的で使うのが上手だったのです。
美しいだけでなくたいへんおいしい元祖松花堂弁当

そこに料理を盛ったのは、
吉兆の創業者だった

昭和8年、吉兆の創業者、湯木貞一が松花堂昭乗の旧跡での茶会に出向いた折、 ある部屋の片隅に置いてある四角い器を見つけました。これに料理を盛ってみたところ大評判となりました。これが、松花堂弁当の起源です。

(ちなみに、例の船場吉兆はその吉兆の中の一部であり、吉兆全体が廃業したわけではありません)

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