別所温泉には、
外湯が三つあります
真田幸村ゆかりの石湯 |
石湯、大師湯、大湯。三つとも、それぞれに歴史的な物語を秘めています。
石湯は、「真田幸村公隠しの湯」。入り口前にある石碑の文字は、大河小説「真田太平記」を書かれた池波正太郎さんです。
大師湯は、北向観音を開いた慈覚大師円仁にちなむものです。円仁さんが北向観音を建てる際に、好んで入浴した、という言い伝えがあるそうです。
慈覚大師円仁ゆかりの大師湯 |
大湯は木曾義仲が愛妾、葵御前を連れて湯治に来た湯とされます。
義仲が「葵、もうそろそろこの湯にも飽きたであろう」と尋ねると
葵さんは「いえ、殿と一緒なら飽きるなどということはございません」と答えたとか。
いよっ、うまいね、男殺しのセリフだね!
木曾義仲と愛妾葵御前の色っぽい伝説のある大湯 |
木曾義仲の彼女と言えば、供に闘った巴御前が有名ですが、葵さんも、負けじと義仲に同行したんですね。いよっ、憎いね、この色男!と言いたいところなのですが、京都に行った義仲さんは、司馬遼太郎さんの「義経」を読むと、人はいいけど粗暴な田舎者、みたいに描かれています。かなり強引に公家のお姫様も側室にしたりして、ちょっといただけない面もあるようです。
蕎麦はそば久に決まり
そば久の蕎麦は、石臼でそば粉から挽いている。美味しいお蕎麦に感謝! |
てんぷら付きがお勧めと書いてあったのですが、そのてんぷらもからっと揚がっていて、たいへん美味しかったです。お蕎麦の量がかなり多かったのですが、あっという間に完食し、「美味しいものを食べさせてくれてありがとうございます」と、お店の人への感謝の念が湧いてきました。こういう気持ちにさせてくれる食べ物屋さんは、めったにないように思います。
わたしはもともとがうどん派で、蕎麦に関するウンチクを語るおじさんたちを、微妙に舐めている部分がありました。しかし、今回の信州旅では、「本当に美味しいお蕎麦とはどういうものか」を学ぶことができました。信州で蕎麦を食べたら、東京の有名蕎麦屋にありがちな「気取っているだけで量は少なく、やたらと高い」だけの蕎麦なんぞ食えるかい、と、にわかウンチクを語ってみたりして。
そば久の情報はこちらです
北向観音の近くで買える厄除け饅頭。軽くていくらでも食べちゃいそうです |
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