皇女和宮の
数奇な人生
阿弥陀寺への山道。篤姫も、この道を歩いて登ってきたのでしょうか |
しかし、結婚が決まる前から和宮さんには相思相愛の相手があり、泣く泣く、お江戸にお嫁に来ました。大奥に入ってからも公家風の生活様式を守り通し、亡き夫から家茂の後見人を務めるようにと言われていた篤姫とは、何かと摩擦が多かったようです。
家茂の死後、和宮は、徳川家のために力を尽くし、大政奉還が行われました。
脚気の療養のために
箱根に来た和宮
境内にある道祖神。まるで、和宮と家茂、篤姫と家定みたいに仲のよい夫婦の神様 |
したがって、ここ塔之沢が和宮終焉の地。徳川将軍家の菩提寺芝・増上寺での本葬に先立ち、阿弥陀寺で、通夜・密葬が執り行われました。現在も、和宮の御位牌がお祀りされており、 和宮香華院と呼称されます。本堂には、和宮の御念持仏、黒本尊阿弥陀仏(秘仏)も安置されています。
また、最後には徳川家のために共に尽力した篤姫も、のちにこの寺にやってきて、和宮を偲ぶ歌を詠んだということです。
和宮のお墓は、東京芝の増上寺、篤姫のお墓は、東京上野の寛永寺に、それぞれの夫とともに並んでいます。徳川将軍の墓地で、このように夫婦が並んでいるのは、この二人だけだそうです。
お寺なのにお稲荷さんの狐像もある。よく見ると、かわいい子狐を連れている |
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