ちょっとリッチな
善光寺の宿坊
ちょっとした老舗旅館のような兄部坊の玄関 |
あちこちの宿坊を泊まり歩いてきた経験から言うと、善光寺の宿坊はおしなべて建物がきれいで設備も優れています。その分、普通の宿坊に比べるとお値段も少し高めだし、「お一人様」だと泊めてくれないところが多いのも玉に瑕。しかし、今回泊まった兄部坊(このこんぼう)という宿坊は、小さい部屋もあり、お一人様も歓迎とのこと。実際、女性一人で泊まりに来るお客さんがとても多いのだとか。
●善光寺のホームページはこちら。歴史から宿坊のことまで、とっても詳しい親切なホームページです
善光寺の宿坊には、
二つの宗派がある
玄関脇には、なんとわたしの名前が!わたしもずいぶん偉くなったもんだと一瞬思ったが、宿泊者は、すべて名前を書いていただけるらしい |
そして宿坊にも、天台宗と浄土宗、二つの宗派があり、「○○院」と名がつく宿坊は天台宗、「○○坊」と名がつく宿坊は浄土宗です。兄部坊は、坊がつくので浄土宗というわけです。天台宗と浄土宗がどう違うかについて詳しく説明しているとページがどれだけあっても足りません。日本仏教における宗派の違いについてもっと知りたい方は、以下の本に、超わかりやすく書いてありますのでご参照ください。
●「お寺に泊まる 京都散歩」
日本のお寺は宗派によって大きな違いがあります。どこがどう違うのかは、宿坊に泊まってみるとよくわかります。
精進料理とお朝事
廊下や階段は、ぴかぴかに磨き上げられている |
また、善光寺では、早朝から行われる「お朝事」(おあさじ)と呼ばれるお勤めも有名で、宿坊に泊まると、案内していただけます。善光寺とその周辺の人々はものすごい早起きで、この朝のお参りが一番賑わうほどです。
次のページは、兄部坊の施設や時間の過ごし方について。宿坊だからと言って、堅苦しく考える必要はありません。