明治神宮は
都心のパワースポット?
ご利益と癒しを求めて老若男女が集まる明治神宮 |
その意味はよくわかりませんが、わたしも確かに「明治神宮に行くとなんだか気分がよくなる」と感じています。仕事として寺や神社に取材に行くようになる以前から東京で一番好きな場所で、特に用事がなくとも、時間があると出かけます。東京の真ん中とは思えない自然の森、季節ごとに咲く野の花、珍しい野鳥。そして古式ゆかしい祭事。いつ行っても何かしら発見がある本当に素敵な場所です。
初夏は花菖蒲を愛でよう
御苑の花菖蒲(2008年6月6日撮影)、まだ咲き始めです。見ごろはやはり6月中旬以降のようです |
この素敵な庭の歴史は古く、江戸時代初期以来、加藤家、井伊家などの下屋敷の庭園でした。明治時代に宮内省の所轄となり、中でも明治天皇が昭憲皇太后のために植えさせられた菖蒲田の花菖蒲は、現在も大切に守り育てられ、6月には見事な花を咲かせます。
見ごろは6月中旬~
7月はじめぐらいまで
明治神宮は境内全体が自然の森になっており、どこも素晴らしいのですが、御苑内はとりわけ緑が濃く、水と樹木の匂いで満たされた別天地です。これが本当に東京の真ん中かしら。そんなことをぼんやり考えながら、花菖蒲を愛でる。毎年わたしは、これが楽しみで楽しみで。例年の見ごろは6月中旬くらい。今すぐお出かけください。池のほとりの四阿が上品で美しい |
苑内には、皇后様のために建てられた隔雲亭(かくうんてい)、明治天皇が「お釣り」を楽しまれたというお釣台、四阿(あずまや)など、ゆかしい建物と池、そして菖蒲田(しょうぶだ)、清正井(きよまさのいど)などの見どころがあります。池には、以前は睡蓮の花が咲いていたのですが、今は枯れて新たに育てているところなので、今年は咲いていなくてちょっと残念。
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