穏やかで
しなやかな信仰
熱心にメモを取るかおるさん |
日本には、神道と仏教という二つの伝統的な宗教があります。通常、他の国では、異なる宗教はお互いを受け入れることが少なく、場合によっては、現代まで戦争の原因になっていたりもします。しかし、もともと日本にあった神道と、外国から伝来した仏教は、比較的穏やかに融合し、江戸時代までは、ほとんど区別なく庶民に信仰されてきました。
ビデオも使って、わかりやすくお話していただけます |
日本人は無宗教であっても
無信仰ではない
日本人の信仰心の基本は、自然を敬うことと語る宮司さん |
その信仰の対象は、人の力ではどうにもならないもの(制御不能なもの)の背後にあって、隠れて見えないもの。制御不能なものとは、山や川、植物などの自然、そしてその自然が巻き起こすもの、つまり台風や雷、地震などです。日本人は、それら制御できないものの背後に畏きもの、すなわち神の存在を感じたのです。
人の力ではどうにもならないものたちを動かす神を感じ、それを尊いものとして敬うことが日本人の信仰心の原点であり、それが神道というものです。
大祓詞(おおはらえのことば)
を唱える
皆で大祓詞を唱えます |
今の言葉とはかなり違うので、意味はよくわからないのですが、声に出して詠んでいるうちに、何となく気分がよくなるから不思議です。お経もそうですが、声を出して何がしかの言葉を唱えるという行為自体に、心が浄化される作用があるように思います。
●大祓詞と口語訳は、こちらで見ることができます。
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