夏にお祭りが多いのはなぜ?
7月上旬のほおづき市は、東京に夏の到来を告げる祭りです |
作物が豊かに育つためには、天候の安定が欠かせません。太陽がさんさんと照って、暑いときはしっかり暑くないと困る。その一方で、雨も降らないと、作物は育ちません。でも、あまりに雨が多すぎると水害も心配だし、日照も不足します。
ほおづき市で売られる雷よけのお守り。この時期は雨が多い季節だということを表します |
夏は楽しい季節。
それもお祭りが多い理由です
でも、時代を経るにしたがって、そのような伝統的意味だけでなく、単に、夏は誰でもが浮かれる楽しい季節なので、みんなで集まって歌ったり踊ったりしようという、レジャーとしての意味も大きくなりました。現代では夏休みもあるので、花火を上げたり露店で食べ物を売ったりすれば、たくさん人が集まって、商売としての価値も大きいです。そういうわけで、今では、昔ながらのものではない、新しいお祭りも行われるようになりました。
たとえば、東京の浅草のサンバカーニバルなんかがそうですね。カーニバルはもともと「謝肉祭」という外国のお祭りなのに、古い歴史のある浅草に日本人が集まって、サンバを踊るのです。不思議と言えば不思議なことですが、楽しいことなら何でも取り入れようというフレキシブルな発想も、わたしは大好きです。そもそも日本は、外国の文化をうまく取り入れることで発展してきた国ですからね。
浅草のサンバカーニバルは、カラフルな外国風のお祭りです (写真提供、浅草サンバカーニバル事務局) |
2007年の浅草のサンバカーニバルの予定
8月10日(金) ・サンバダンスナイト
8月18日(土) ・サンバサンセットクルーズ
8月25日(土) ・バレードとコンテスト(お祭り本番)
・HP浅草サンバカーニバル
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