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浅草と三社祭(5月15?18日)の謎その1

もうすぐ、東京最大のお祭の三社祭が始まります。ところで、その「三社」って何だか知ってますか? 知っているようで案外知らない浅草寺の創建と歴史について、簡単におさらいしておきましょう。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

浅草ってどんなところ?

隅田川の宵桜。川向こうのアサヒビール本社ビルは、現代の浅草のシンボルです
浅草は、江戸っ子たちに愛された信仰と娯楽の地である。と、多くの人が思っていることでしょう。もちろんそれは正しいのですが、実は浅草は、江戸が都市として成立するはるか以前から、観音様の聖地として、人々の厚い信仰を集めていました。

その起源は、七世紀前半(推古天皇時代)にまで遡ると言われています。つまり、浅草寺は、法隆寺なみの歴史を持ったお寺だということです。それが本当かどうかはわかりませんが、ともかく、浅草寺が、江戸時代どころではない古い歴史を持った東京で最古の寺であることは間違いないのです。


三社祭の日だけでなく、仲見世通りはいつだってお祭気分
平安時代には、浅草寺は、立派な伽藍を構えたお寺になっていました。当時のこのあたりは、まだ漁村でした。また、のちに江戸の中心地となる地域は、草ぼうぼうの湿地帯で、人の住めるような土地ではなかったようです。鎌倉期以降になると将軍や名将たちの篤い信仰を集めて、浅草寺は、いよいよ観音霊場として知られるようになりました。

江戸時代、天海僧正(上野東叡山寛永寺の開創)の進言もあって徳川幕府の祈願所と定められ、江戸の信仰と文化の中心として庶民に親しまれ、大きく発展。その後の明治、大正期には、庶民の娯楽の場として、ますます発展して行きました。


浅草を愛した文化人の代表は永井荷風
●徳川三大将軍家光が父のように慕った謎のお坊さん、天海僧正の都市計画についてお知りになりたい方は、
「東京のお花見寺を大公開」
をご一読ください。

5月は、大イベント、三社祭がある月のため、浅草一帯は大いに賑わいます。東京にお住まいの方も、他の地域からおいでの方も、浅草に遊びに行くなら、ぜひ5月中に、ということで、今回は、前編と後編に分けて、浅草寺周辺の見どころと三社祭についての詳しいレポートをお届けします。


庶民の街浅草では、商売繁盛の神様も人気
浅草と三社祭の秘密を知ろう 前編のコンテンツ
三社祭と浅草寺の起源
浅草寺の見どころ 
ご利益スポット探し
伝法院とおたぬき様

浅草と三社祭りの秘密を知ろう後編も合わせてごらんください
●本当の三社祭は5月ではなく3月だった
●現在の三社祭の見どころ

次のページで、まず、浅草寺の起源と三社祭の意味について知りましょう
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