寺・神社/鎌倉の寺・神社

鎌倉マダムご用達。お寺の中のレストラン

鎌倉散歩の途中で見つけたお寺の中の洋館レストランをご紹介します。桜はもう終わりかけですが、それ以外の春の花も各種咲き乱れ、これからが一番美しい季節です。ぜひお出かけください。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

さすが鎌倉
お寺の中に、おしゃれなレストランがあるなんて!

建物縦
お寺の奥に、謎の洋館発見
早春のある晴れた午後、友人と鎌倉のお寺巡りをしていて発見! 浄妙寺という静かなお寺の奥に、えらくおしゃれな洋館風の建物があります。「確かに鎌倉には西洋風の建物が多いけど、それにしても、何でお寺に洋館が?」と思いながら近づいてみると、何と、その建物はレストランでした。しかも、近隣の奥様方に大人気らしく、もう2時を回ったというのに、けっこう混雑しています。

●お寺の話より、ここで何が食べられるか知りたい方はこちらをクリック!


まずは、浄妙寺についてのお話から

浄妙寺
浄妙寺は、鎌倉五山の名刹
さて、ここでは何を食べさせてくれるのだろう。はやる気持ちを抑えつつ、まずは、浄妙寺がどんなところかについてお話しましょう。わたしはグルメ研究家ではなく、寺旅研究家ですからね。

こちらは、12世紀のはじめごろに足利義兼という人が創建した、鎌倉五山第五位の寺です。ところで、その鎌倉五山って何でしょう。五山とは、禅宗の寺の中で最高位の格付けをされた五つの寺という意味で、言うなれば、禅寺のトップ5。ルーツは中国で、まず京都が真似っこをして南禅寺、天竜寺などを京都五山と定めました。さらに鎌倉が真似をして、建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、そしてここ浄妙寺を鎌倉五山としました。

●円覚寺、浄智寺については、「梅見は早めに、いざ、鎌倉へ」もごらんください。


季節の花を愛でる静寂な空間

桜
花の咲く木がとにかく多い
何せトップ5の寺なので、室町時代には七堂伽藍を備え、その他の小さな寺もたくさん建っていました。現在では、建物はあまり多くありませんが、その分、18世紀に再建された本堂を中心とした空間が広々とし、椿、牡丹、百日紅など花木の多い美しい寺です。今回は2月末のウメの季節に行ったのですが、シーズンごとに訪ねて、花を愛でたいですね。

茶堂
茶堂喜泉庵
本堂左手に茶堂喜泉庵[きせんあん](電話:0467-22-8638)があり、お抹茶(500円)をいただけます。枯山水庭園のお庭もきれい、石が敷き詰められたアプローチも、なんとも言えず、ゆかしいです。京都にも茶室を備えたお寺はあるけれど、鎌倉の場合、海に近いせいか、どこか空気感が明るくて、それがまた、いいんだな。


石道
喜泉庵に続く、ゆかしい小道
<DATA>
■浄妙寺
・所在地:神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-31
・交通・アクセス: JR鎌倉駅東口→京浜急行バス金沢八景駅・鎌倉霊園正面前太刀洗・ハイランド循環行きで8分、バス停:浄明寺下車、徒歩3分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL: 0467-22-2818
拝観料 100円 (レストラン石窯ガーデンテラスに行く場合も必要です)


次のページは、境内のレストランで食べられる美味しいパンのお話です。
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