釈迦堂では、彫刻に注目
釈迦堂では、壁一面に施された彫刻を鑑賞してください |
釈迦堂は、江戸末期の安政時代に建てられたもので、現在の大本堂が建つ前は、こちらが新勝寺の本堂でした。境内の奥には、光明堂というお堂もあり、こちらは、元禄時代の新勝寺の本堂です。このように、昔の本堂がそのまま残っている例は、日本にお寺多しと言えど、かなり珍しいことではないでしょうか。
お堂の内部には、釈迦如来や文殊菩薩、普賢菩薩など、いくつかの仏像が祀られており、仏像マニアを喜ばせます。わたしは、上品でたおやかな表情の釈迦如来が気に入りました。
また、建物の壁に施された彫刻も驚異的です。五百羅漢や二十四孝(中国の教訓書に記されている二十四人の孝行者)などの物語が、何枚もの細かな彫刻で表現されています。
額堂も面白い
額堂は、お参りに来た人々が奉納した額や絵馬を飾る建物です |
ひとつひとつの額や絵馬のデザインが違い、アートのようで、なかなか面白いです。堂内には七代目市川団十郎の像や、明治時代の地球儀などもあります。明治の地球儀は地名が漢字で書かれていて、これもまた興味深いです。
アートのようで面白い額たち |
恋愛成就祈願もできるお堂
光明堂では、恋愛成就祈願ができます |
大日如来、不動明王などの各種仏像が祀られており、その中のひとつ、愛染明王は愛を司る仏様です。そのため、こちらのお堂では、恋愛成就祈願もできます。成田山は交通安全だけかと思いきや、こんな素敵なご利益もあったんですね。神様もそうですが、仏様にもいろいろな役目があるので、各自、自分のニーズに合った仏様を探してお参りすると効果的です。
こんなでっかい塔は見たことない
遠くからもよく見える巨大な塔です |
一階部分は、最近人気の写経を行う道場になっています。これにも挑戦してみましたが、その様子は、4月1日アップ予定の記事でお伝えしますね。
次のページではさらに庶民的な現世利益のスポットを探検します。