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死後3日間立ち続けた男(2ページ目)

自分が死んだら、どのような姿で見送られたいですか?なんと、「立ったままお別れをしたい」と希望する人がいたそうです。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

お気に入りの服を着て見送られたい!

もちろん可能です。仏教でも神道でも、一部の宗派を除いて旅立ちの衣装である白装束を着ることが一般的ですが、白装束の上、もしくは下に生前愛用していた服を着用(掛けるだけの場合もあります)するケースが多いようです。もちろん、お気に入りの服に限らず、思い出の服、特別な時だけ着ていた服などでもOK。故人らしい姿で見送ってあげられることは、残された人にとっても感慨深いものです。

髪の毛を染め直して欲しい!

さまざまなニュアンスのカラーで髪のファッションを楽しんでいる現代人。最後にビシッと髪の毛をキメておきたいと考える人がいても不思議ではありません。死後、カラーリングをしてから通夜&葬儀をすることは可能。元X JAPANのhideも、亡くなった後に生前と同じようにカラーリングしてから棺に納めたそうです。ただし、遺体のカラーリングについてはまだ死化粧ほど一般的ではないので、遺体を引き受けても良いという技術者の数はまだ少ないようです。

爪まで美しくして欲しい!

手だけでなく、足の爪も美しく整えて見送ってあげてはいかがでしょうか。
手だけでなく、足の爪も美しく整えて見送ってあげてはいかがでしょうか。
指先まで美しくしたい!というのが女心。以前は、死者の爪のお手入れといえばカットするくらいでしたが、最近はマニキュアを希望する人も増えています。爪の形を整えて、マニキュアを塗る、ポイントでアートも入れてみる……という作業程度ならもちろんOK。しかし、塗り間違えたり、はみ出したりして除光液を何度も使用すると、遺体の皮膚は油分が不足している状態ですからすぐにカサカサになってしまいます。長さを出したい場合や、凝ったアートを施したい場合は、ネイルチップを利用したほうが良いでしょう。

血色が良い、健康的な顔にして欲しい!

顔の血色などは、死化粧である程度までは改善することができます。それでも長い間の闘病生活などでやつれてしまった顔の表情を、元の健康的な状態に戻すことは大変困難。お化粧だけでは難しいでしょう。その場合はエンバーミングを利用すると良いかもしれません。
エンバーミングは遺体を衛生的に保全できるというだけではなく、身体全体に血色がもどり、やつれてしまった顔をふくよかにし、いきいきと見せることができます。


【関連記事】
・遺体の防腐処置(エンバーミング)について知りたい!→>こちら

・昔から日本で行われていた遺体の清拭法「湯灌(ゆかん)」については→こちら

・自分の葬儀、どれくらいの費用がかかるか知っておきたい人は→こちら
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