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美味しい水、飲んでる? ~福岡名水巡り~(2ページ目)

水道水を飲むことがほとんどなくなった昨今。今はペットボトルや濾過器等を利用している人が多いと思います。でも美味しい水を求めて多くの人が名水を汲みに行ったりも。そこで福岡の名水を今回はご紹介。

執筆者:松尾 圭



えっ!! 福岡に炭酸水。どこにあるの?~長田鉱泉~

炭酸水が汲める長田鉱泉。住宅地の中に特徴ある建物が目印。
福岡に炭酸水が汲める場所があるのをご存知ですか? みやま市瀬高町にある長田鉱泉、簡単に云うと矢部川を挟んで船小屋温泉の対岸側と云えば分かりやすいのでは。

ここ長田鉱泉は日本一の炭酸含有量を誇る冷鉱泉。天然の湧き水が炭酸水というスポット。その効能は胃腸や消化器系の病、便秘解消に役立つとも言われ、飲料用として多く人たちが利用しています。

すぐに分かるほど、独特な雰囲気。
どこか昔懐かしい雰囲気のある建屋内部。
長田鉱泉の看板。建物全体がどこかレトロチック。


味とはいうと、炭酸と付いているので私達が普段口にする炭酸飲料のシュワシュワと思ってしまいますが、微炭酸で飲んだ後にほのかに甘みを感じられる口当たり。そのままで飲むのはもちろん、焼酎やウイスキーの水割用に、そして砂糖を加えて天然のサイダーとして楽しんでもいいのでは!

長田鉱泉は10円で1分間、蛇口から炭酸水が出てきます。量的には5リットル前後。近くでペットボトルを販売していますが、出来れば持参したほうが良いかと思います。

ここの炭酸水、一度ご賞味あれ。水の不思議さに出会うはずです。


長田鉱泉の説明文。
■長田鉱泉
・所在地:福岡県みやま市瀬高町長田2632
・給水時間:6:30~21:00
・料金:1分 10円
・アクセス:JR鹿児島本線・船小屋駅から南に約1km
・地図:「Yahoo! 地図情報」




最澄が発見、そしてほれ込んだ水~甘水(あもうず)~

甘水の銘水の看板。田園風景の中にポツンを佇んでいるのしっかりと見つけてください。
まずはこの地名の由来から。甘い水とかいと「あもうず」。その昔、遣唐使・最澄がこの地に立寄り、飲んだ水を「甘い」と讃えたことから「甘水(あもうず)」という地名の由来になっているとのこと。実際、ここの水を口に含んでみると、柔らかい口当たりの中にほのかに甘みが感じられます。ここの水はどのような使用方法にも活かせる使い勝手のいいものと思います。

ここ甘水の名水は、久留米市北野町にある酒蔵が。1991年の大型台風で蔵が壊滅状態になり、あまりの打撃に蔵の修復は無理と判断、この際蔵を移転しようということになったとのこと。移転先として約2年間九州各地を探し回り、水がきれいで気候が良く、蔵のレイアウトその他全てに理想的な土地が甘水地区であったため、ここの場所を購入。

ポツンと佇む水汲み場。藁葺きの屋根がとても印象的。
しかしその後、最終的に北野町に蔵を再興することとなったが、甘水の素晴らしさを多くの人たちに知らせる方法はないかと考え、試行錯誤すること7~8年、蔵元の10代目がポツリと「初心に帰り単純に水汲み場(販売場)として一般に開放してはどうか?」ということになり、2004年4月水汲み場は完成し、現在の姿になったそうです。

甘水の名水説明文。
■甘水の銘水
・所在地:福岡県朝倉市下渕737
・給水時間:24時間利用可
・料金:20L 100円
・アクセス:大分自動車道甘木インターから国道322号へ、秋月方面へ向かい約20分
・地図:「Yahoo! 地図情報」





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