英語/英語学習アーカイブ

『アグリー・ベティ』で学ぶ使える英語表現(2ページ目)

学校で習った英語を、使える英語に昇格させましょう! 人気海外ドラマ『アグリー・ベティ』のセリフで、よく使う英語表現を学びます。今回取り上げるのは「something」です。

執筆者:古賀 和歌子

some は「大した~だ」という意味で使われる

学校では「some = いくつかの」という意味を習いましたが、「大した~だ」という意味でもよく使われます。

シャーロットのおくりもの
シャーロットのおくりもの
ダコタ・ファニング主演で映画になった児童文学の古典『シャーロットのおくりもの』では、この some が使われています。

クモのシャーロットは親友の仔豚を「ハム工場行き」から救うため、クモの巣に“奇跡のメッセージ”を残します。その言葉が「Some Pig(大したブタ)」。

「some = いくつかの」という使い方しか知らなければ、この“奇跡のメッセージ”の意味は理解できません。お話では、このメッセージのお陰でその仔豚は神聖なブタとして農場で大切に育てられることになります。

some の「すごい」は、良い意味・悪い意味の両方で使われることもぜひ覚えておきましょう。「Some girl.」は前後関係によって「すごい少女だ!」と褒め言葉にもなるし、「大した女だ!」と皮肉にもなるということです。

Betty is really something!

Ugly Betty: Complete Second Season (5pc)<br>
アグリー・ベティ シーズン2(海外版)
『アグリー・ベティ』はアメリカのABCで2006年9月より放送され、現在第3シリーズ。日本ではシーズン1とシーズン2がNHKで放送中です。

ゴールデングローブ賞やエミー賞を受賞するなど作品としても評価されており、ベティ役のアメリカ・フェレーラも数々の賞を受賞し、若手女優として注目されています。

アラフォー世代には懐かしいヴァネッサ・ウィリアムズが意地悪ディレクター役を好演していたり、『X-Men』のミスティーク役や『恋するアンカーウーマン』で主演を演じたレベッカ・ローミンが性同一性障害の元男性役だったりと、キャスティングも魅力的です。

最先端ファッションに囲まれる職場にいながら、ベティがやぼったいままなのも人気の秘密かもしれません。相変わらずどんくさくてイケてないけど、頭はキレて、度胸もあって、温かいビッグハートで不可能を可能に変えてしまうベティはやはりタダモノではありません。"She is really something!" 思わずそう言いたくドラマなのでした。
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