英語上達したいけど……8割が「対策、何もしていない」
英語が重要であることはわかっているが…… |
これは、TOEICを日本で実施している財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が、仕事を持つ20-30代の男女計400人を対象に行ったアンケートの結果です。
記事によると、6割以上の人が話したり書いたりして自分の意思を相手に伝える「発信型英語力」が重要だと考えているのですが、その能力をアップするために日常的に行っていることは「特にない」がトップ。
面白いのは、2位が「英語の話せる友人や恋人をつくる」(9.0%)。こんな勉強法ができる人は、職場にネイティブスピーカーの同僚がいるとか、頻繁に海外勤務が経験できるなどの英語環境に恵まれた人だと思われます。大多数の人はネイティブと接触するチャンスもなく、なすすべもないというところでしょうか。
重視されるのは、発信型英語力
ちなみに、聞いたり読んだりして情報を収集する「受信型英語力」を重要と思う人は34.2%に止まり、「発信型英語力」よりもあまり重要視されていないことが分かります。能力的にはこちらも非常に重要だと思うのですが、ビジネスの現場では情報を発信することが、より求められていることの表れかもしれません。「受信型英語力」アップのための学習頻度は記事になかったので分かりませんが、おそらく「発信型英語力」同様、「特に対策はしていない」が大多数だと思われます。
アンケート結果の背景にある、日本人の疑問とは?
ビジネスパーソンたちは、学生や主婦に比べて実際に英語を必要とする機会が多いはずです。ところが、必要性を意識しつつも勉強はしない……これは何故でしょうか?忙しいから。もちろんそれはあるでしょう。しかし、本当に必要であれば、忙しくてももっと多くの人が学んでいるはずです。多くの人が英語に消極的な理由は別のところにあると思われます。
英語に対するある疑問……ハッキリ口にするのは、なんとなくはばかられるけれど、不文律のようにみんなの心の中に常に存在している疑問、それがこのアンケート結果を読み解くカギなのかもしれません。その疑問とは……
英語はホントに必要ですか?