すぐに使える便利な表現がたくさん学べる
子どもと英語で遊んでいただけなのに、会話力がぐーんとついたママをたくさん知っています。そのヒミツは、子ども英語には使える日常会話フレーズがいっぱいつまっているからなんです。お母さんがつい子どもに言ってしまう「お小言」を英語に変えて話題になった一冊。『子どもは英語でしつけなさい』 戸張 郁子著(情報センター出版局) |
学校英語は生活の中で当たり前に使う簡単な表現がすっぽり抜け落ちています。現在でも教科としての英語は中学1年生から始まります。その年齢にふさわしい内容となると、学校生活のシーンや歴史、文化、ニュースなどになるため、服を着るとか顔を洗うなどの家庭で使われる表現は取り上げにくいのかもしれません。(現在の教科書はこの点は随分改良されています)
日常生活で使う表現やボキャブラリが増えれば、会話力はぐっとアップします。学校英語でカバーされていない部分を、子どもと一緒に新たに学びましょう。
●まとめ
子ども英語には生活英語表現がたくさんあるので、スピーキング力がアップする
段階的に学べる
子どもは日々成長します。生まれたての赤ちゃんも、半年もすればハイハイしはじめ、お気に入りの絵本や番組ができます。1歳になれば歩き出し、言葉も出始め、可愛い様子で踊ったり大人の真似をしたりし始めます。成長に伴い、子どもが気に入る英語素材もどんどん変化します。乗り物や動物が描かれた絵本ばかり好んでいた子どもが、戦隊ものやお姫さまが出てくるストーリーを喜んだりし始めます。
日本語でもそうですが、子どもは3歳くらいで文法をかなり理解し、最低限のコミュニケーションが成立するようになります。3歳児向けのネイティブの絵本やストーリーは、日本の英語学習者には案外難しく思えます。5歳向けになると見たこともない単語がよく出てきたり、小学生向けになると日本では中・上級向けにランクされるような内容も珍しくなくなってきます。
自分ひとりで勉強していると、同じような内容のものばかり使いがちですが、子どもの年齢・実力に合ったものを選んで使うだけで、親の方も易しいものから難易度の高いものへ、段階的にレベルアップしながらいろいろな英語に触れることができ、広い範囲の語いや表現を網羅することが可能なのです。
●まとめ
子どもの成長に合わせて、親も自然に幅広いレベル・内容の英語に触れることができる
いかがでしたか? どの子どももこの記事にように英語に興味を持ってくれるとは限りませんが、英語ができて損をすることはありませんので、生活の中にいつも英語がある、という感じで無理強いせず遊びの一環として取り組めばよいと思います。
次ページでは、子どもと一緒に英語を学んだ場合をシミュレーションし、親子の英語力がどのようにアップし、どんなことができるようになるかを見てみましょう。
モデルは私大英文科卒、1歳の長男を持つ32歳専業主婦A子さんです。