老舗旅館の風格漂う内湯
最初は、内湯の線対称(シンメトリー)な浴槽配置や、岩の風情などが嬉しいものの、お湯自体は弱食塩泉なので、特別な感慨に気付かないかもしれません。しかし、ヤケに喉が渇いたり、汗が出たり、大浴場前の休憩コーナーで涼むのが気持ち良かったりするハズです。
鷹の湯温泉の真骨頂は、繰り返し訪問することで判明します。何度行っても同じ気持ちになっていることに気付くからです。そういえば、前回も同様に喉が渇いたなあ。前回もここで涼んだなあ。そうです。これは偶然ではないのです。これが、ここの湯の実力なのです。そして、この宿の絶妙な温度管理の賜物なのです。
温泉好きは、湯に存分に浸かる目的で温泉に行きます。なので、存分に浸かった実感を確実に感じる、鷹の湯温泉の浸かり応えの素晴らしさに一度気付いたら、もう止められないでしょう。帰り道を、妻の危なっかしい運転に任せてでも、ここではビールを飲みたくなりますし、最後には泊まりたくなってしまいます。
このようにして、鷹の湯温泉の素晴らしさにハマった私なのです。そして今年、紅葉の時期に泊まるか否か悩んでいたのですが、結局、紅葉の時期まで待てずに泊まってしまいました。