青荷温泉はランプの宿で知られる一軒宿の秘湯
整った外観だけ見ると高級宿のような風格がありますが、実際には紛れもなく秘湯です。まず、この宿の玄関前は基本的に駐車禁止で、崖の上の駐車場に車を停めなくてはいけません。
最近、多くの秘湯で駐車場の位置が宿から離れる傾向にありますが、私はとても良い傾向だと思います。折角大自然の中の秘湯に来ているのに、チェックイン、チェックアウト時間に、車のドアを開け閉めする音や、暖機運転するエンジン音が、客室まで響き渡って不快に思う宿がありますが、その対策の意図があると思います。
青荷温泉のもう一つの特徴はセルフサービスです。例えば宿に到着して、カウンターで名前を告げると、部屋番号と場所を教えてくれます。あとは自分で部屋に向かうだけです。
私は「場所は分かったけど鍵は?」と思ってしまいました。実は部屋に鍵は無いのです。青森の秘湯では、部屋に鍵の無い宿が意外と多いのですが、青荷温泉に鍵が無い理由が推測できたのは部屋に入ってからでした。