温泉/東北の温泉

深山荘高見屋 蔵王温泉の老舗宿の名湯!(2ページ目)

深山荘高見屋や、おおみや旅館、かわらや旅館など、蔵王温泉の老舗宿の風呂場は、まるで共同浴場のような雰囲気で、お湯も勝るとも劣らぬ名湯なのです。老舗宿の名湯を抜きにして、蔵王温泉は語れません!

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド


石垣壁面の露天風呂が秀逸!おおみや旅館

浴場入り口
源泉風呂への期待を盛り上げてくれる、風情溢れる浴場入口
おおみや旅館は三つの自家源泉を持つ老舗宿です。丁度、深山荘高見屋の真下に位置する宿ですが、なんと、その境界の石垣から源泉が湧出しています。玄関正面の風情溢れる浴場入口を入ると、左右に浴室があり、10時と19時に男女交替します。どちらも、内湯は木造の凝った造りで、やはり共同湯を少し広くしたような、温泉情緒を漂わせるものです。

右浴室の露天風呂
石垣から湧いた源泉が、そのまま満たされた右浴室の露天風呂

お勧めは、石垣から湧いた源泉がそのまま入れられた露天風呂です。お湯が熱めなので、多少加水されているのですが、特に右浴室の露天風呂は加水が無く、最高の状態で名湯を堪能出来ます。

お湯が熱いので、冬に行くと良いかと思ったのですが、冬は雪の為、露天風呂が閉鎖されており、内湯だけになっていました。温泉目当てなら、雪の無い時期に行くのがお勧めです。

なお、系列の蔵王国際ホテルに泊まっても、相互に湯めぐりすることが出来ます。

■交通アクセス情報
  • おおみや旅館
  • 住所 山形県山形市蔵王温泉46
  • 電話 023-694-2112
  • 日帰り入浴営業時間 10:30~14:00 525円
  • 山形空港から車で約60分
  • Yahoo!地図


固定ファンが多い、足元湧出の温泉かわらや旅館

浴場入り口
整った館内を浴場へ向かう浴場手前には休憩コーナーも
川原湯共同浴場の真横に建つのが、かわらや旅館です。浴室も共同湯の真横にあり、同様に貴重な足元湧出の温泉なのです。浴室に向かう途中良く見ると、館内は整然としており、宿としての居心地も良さそうです。浴場手前には休憩コーナーもあり、「ゆ」と書かれた暖簾が、温泉心を誘います。

男湯
足元湧出温泉は極上かつ極楽風呂から上がる理由が見つからない、完璧な温泉

見ての通り、風呂場の造りも共同湯に似ています。共同湯の二倍の料金の為か、あまり混雑しないので、名湯をじっくり堪能出来ます。硫黄臭や、ぬめり感が強いという強烈な個性で迫って来るタイプではなく、ゆったりと包み込まれる感じのお湯。ゆるやかに湯船から自噴する、適温の湯に浸かれば、本当に極上の心地よさです。

本来、風呂場で寝転ぶのはマナー違反。しかし、誰も居なければ、その限りではないでしょう。温泉で寝転びたくなるのは、猛烈に熱い湯に浸かった時が多いのですが、ここでは、気分がゆったりしてきて、寝転びたくなるのです。浴場と脱衣場の間が曇りガラスになっていて気配が分かるので、誰か来たら起き上がれば良い訳です。

心底気持が良い湯なので、風呂から上がる理由が見つからず、きっかけもつかめず、次のお客さんが来るまで、延々と長湯してしまいます。「蔵王と言えばここ」と決めている固定ファンも多いようですが、それも納得の名湯です。

■交通アクセス情報
  • かわらや旅館
  • 住所 山形県山形市蔵王温泉43
  • 電話 023-694-9007
  • 日帰り入浴営業時間 10:00~15:00 400円
  • 山形空港から車で約60分
  • Yahoo!地図

→次ページでは、お得な湯めぐりこけしを紹介します!>>>
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