世界遺産/世界遺産関連情報

ライフ・リスト:死ぬまでに見たい28景 前編(4ページ目)

『スミソニアン・マガジン』が08年1月号で発表した「ライフ・リスト」。ここには死ぬまでに旅すべき28の絶景がリストされており、そのほとんどが世界遺産で占められている。このリストを一挙公開!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

瞬間の出来事 A Matter of Timing

地球上でもっともドラマティックな瞬間を4つ選出。いずれもただでさえすばらしい景色が、ある瞬間に大自然の演出によって、奇跡を見せる。時期を選んで行かなければならず、いつも見えるとは限らない景観であるだけに、出会えたときはよりいっそうの感動を生むことだろう。そういう意味では、全7分野の中でももっともドラマティックな分野だろう。

オーロラ
オーロラ
■オーロラ(オーロラ・ベルト上の各地)
北極や南極の周辺、緯度にして65~80度付近のオーロラ・ベルトで見られる大気の発光現象がオーロラだ。放射状、カーテン状などその形は様々で、色も白、青、緑、赤と多彩。あまりの美しさから世界各地で様々な神話を生み出した。太陽活動の影響を受け、11年周期で増減すると言われている。

セレンゲティ
ヌーの群れ
■セレンゲティ(タンザニア)
マラ川を前に地平線の彼方まで連なるヌーの群れ。数百万にも達する草食動物たちの群れは、一頭の勇気あるヌーのダイブを合図にいっせいに川渡りを開始する。川にはワニ、空にはハゲワシ、対岸にはライオンやチーター、ハイエナが待ち構え、壮大なドラマが繰り広げられる。世界遺産。
[世界遺産名:セレンゲティ国立公園、1981、自然遺産(vii)(x)]
野生の王国セレンゲティで生命に出会う

イグアスの滝
悪魔の喉笛 ©牧哲雄
■イグアスの滝(ブラジル、アルゼンチン)
世界三大瀑布としてヴィクトリアの滝、ナイアガラの滝と並び称されるが、ナイアガラの滝と比べて水量は20倍以上にもなり、比較にならない規模を誇る。そのハイライトは、満月の日、イグアス最大の滝である悪魔の喉笛(のどぶえ)に架かる虹。この虹を見ると幸せになれるという伝説がある。世界遺産。
[世界遺産名:イグアス国立公園、1984(アルゼンチン側)、1986(ブラジル側)、文化遺産(vii)(x)]
世界最大の滝 イグアス国立公園

マチュピチュ
マチュピチュ
■マチュピチュ(ペルー)
標高2,000mを超える断崖絶壁の頂に造られた空中都市マチュピチュ。その景色が美しいのはもちろんだが、早朝の景色はあまりに衝撃的だ。夜、マチュピチュはアンデスを覆う深い霧に包まれる。この霧が山頂に水をもたらし、独特の生態系を生み出すのだが、霧は日の出とともに一気に消え失せる。世界遺産。
[世界遺産名:マチュピチュの歴史保護区、1983、複合遺産(ii)(iii)(vii)(ix)]
アンデスに咲く天空の都 マチュピチュ

残りの4分野16件については下記リンクの後編で紹介する。

【関連記事】
  • ライフ・リスト:死ぬまでに見たい28景 後編
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