2007年登録の新しい世界遺産全リスト
第31回世界遺産委員会で決定したすべての世界遺産を以下に紹介しよう。今回は22件(文化遺産16、自然遺産5、複合遺産1)が新たに登録され、1件が登録を抹消された。これで660件が文化遺産に、166件が自然遺産に、そして25件が複合遺産となり、世界遺産は計851件となった。世界遺産「中国南部カルスト」に指定されている雲南省の石林(シーリン)景観区。大地と風雨と動植物が2~3億年をかけて描き出した絶景。©牧哲雄 |
■アゼルバイジャン
ゴブスタンのロック・アートと文化的景観:Gobustan Rock Art Cultural Landscape(文化遺産)
■イラク
都市遺跡サーマッラー:Samarra Archaeological City(文化遺産)
■インド
レッド・フォートの建造物群:The Red Fort Complex(文化遺産)
■韓国
済州火山島と溶岩洞窟群:Jeju Volcanic Island and Lava Tubes(自然遺産)
■中国
中国南部カルスト:South China Karst(自然遺産)
開平の望楼群と村落:Kaiping Daiaolou and Villages(文化遺産)
■トルクメニスタン
ニッサのパルティア要塞都市:The Parthian Fortresses of Nisa(文化遺産)
こちらも大森の街並み。「石見銀山遺跡とその文化的景観」は日本ではじめての産業遺産となる。©牧哲雄 |
石見銀山遺跡とその文化的景観:Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape(文化遺産)
■オーストラリア
シドニー・オペラハウス:Sydney Opera House(文化遺産)
■ウクライナ/スロバキア
カルパチア山地のブナ原生林:Primeval Beech Forests of the Carpathians(自然遺産)
■ギリシャ
コルフ旧市街:The Old Town of Corfu(文化遺産)
■スイス
ラヴォー地区の葡萄畑:Lavaux, Vineyard Terraces overlooking the Lake and the Alps(文化遺産)
■スペイン
テイデ国立公園:Teide National Park(自然遺産)
■セルビア
ガムジグラード-ロムリアーナ、ガレリウスの宮殿:Gamzigrad-Romuliana, Palace of Galerius(文化遺産)
■フランス
ボルドー、リューヌ港:Bordeaux, Port of the Moon(文化遺産)
ヨーン・ウッツォン設計の「シドニー・オペラハウス」。1959着工、1973竣工で、14年をかけて完成した。 |
ヴィシェグラードのメフメト・パシャ・ソコロヴィッチ橋:Mehmed Pasa Sokolovic Bridge in Visegrad(文化遺産)
■カナダ
リドー運河:The Rideau Canal(文化遺産)
■メキシコ
メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス:Central University City Campus of the Universidad Nacional Autonoma de Mexico(文化遺産)
■ガボン
ロペ-オカンダの生態系と残存する文化的景観:Ecosystem and Relict Cultural Landscape of Lope-Okanda(複合遺産)
■ナミビア
トゥウェイフルフォンテーン:Twyfelfontein(文化遺産)
■マダガスカル
アツィナナナの雨林:Rainforests of the Atsinanana(自然遺産)
■南アフリカ
リヒタスフェルトの文化的及び植生景観:The Richtersveld Cultural and Botanical Landscape(文化遺産)
★登録地域が拡大された主な世界遺産
ユングフラウ-アレッチ-ビーチホルン(スイス)
★登録が抹消された世界遺産
アラビアオリックスの保護区(オマーン)
日本については、これで世界遺産は計14件となり、暫定リスト記載の世界遺産候補は8件となった。2008年の第32回世界遺産委員会では平泉の世界遺産登録の可否が決まる。詳しくは以下の記事で。
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