ウユニ塩湖とイスラ・デ・ペスカド(魚の島)。空と塩湖の色が混じりあい、遠くの山が浮いているように見える。島のあちこちに見えるのはサボテン。©牧哲雄 |
水が干上がった場所では塩が格子状に沈殿する。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大 |
世界遺産ではないけれど、それに匹敵する世界のすばらしい場所を紹介する「未来の世界遺産」Vol.3は、そのウユニ塩湖と、ウユニ塩湖からアタカマ砂漠にかけてのアンデスの大自然を紹介しよう。なお、ウユニ塩湖のほとりにあるプラカヨやアタカマ砂漠のサン・ペドロは、それぞれボリビアとチリの世界遺産暫定リストに登録されている。
刻々と姿を変えるウユニ塩湖の色彩
数センチから十数センチの水が薄っすらと広がるとこのような景色に。水深と太陽の角度で景色ががらりと変わる。©牧哲雄 ※写真はクリックで拡大 |
地面がほぼ水平に広がっているために深い湖にならず、乾季にはほとんどが干上がるほどで、雨季後でも塩水が薄い幕のように延々と続く。
塩湖の色はとても不思議だ。海の色彩の豊富さを見てもわかるように、淡水よりも明らかに色の変化が激しい。ましてウユニの塩分濃度は場所によってはほとんど飽和状態。色の変化は最大値をとる。
ウユニ塩湖近くにある間欠泉
水をわずかにたたえた場所は乳白色、水深が深くなるにつれて紺やネイビーへと変化していく。しかも色は太陽の位置によって刻一刻と変化して、夕暮れにはピンクや赤に染まる。
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