暗記より応用力を重んじる
■藤堂良明校長先生のあいさつ(14:00~14:07)暗記よりも応用力を重んじる教育方針をとり、自分の得意分野を見つけ、自分探しをしている生徒が多いそう。卒業生には、作家の永井荷風氏や衆議院議員の片山さつき氏、法務大臣などを歴任した鳩山邦夫氏などが卒業生でいますとのこと。
自主自律にして質実剛健
■カクタ副校長先生より(14:07~14:15)自主自律の精神を重んじ校則が少なく、生徒が物事を決める学校にして、質実剛健の校風。9月に行った運動会では1月から生徒たちが中心となってルール、出し物などを中心に細かく決めていくそうです。
東大卒のお父さんには失礼な話かもしれませんが、と気を使いながらも、「これからの学校教育は、東大に何人進学させるかが価値ではなく、『生徒が学んだ歴史をどう作るかを問う教育』だ」と断言していました。
35年間の歴史がある「総合的学習の時間」
■教育活動について/タチ先生より(14:15~14:25)日本経済新聞記事にて「朝食」をとっている生徒の方が国語で12.6ポイント、数学で20.8ポイントと点数が高いとの話を引用し、生活と学習の密接具合を説明。生活習慣が整っている子が本校には多いのではないかと言い、それが校風の「自主自律」につながっているという話に。生徒会の諸活動はほとんど生徒自身の企画運営によって実施されているのだそう。
「総合学習」は約35年の歴史をもっており、平成14年度から全国で始まった「総合的学習の時間」よりずっと以前からスタートしています。例えば1年生では、「聞き取り・文献調査」「メディアリテラシー」「新聞」「コンピュータ」「ディベート」の5つの内容を順に学び、まとめとして「自由研究」を行っています。ここでも校風どおり、自主的・主体的に学習することを重んじているとのことでした。
筑波大学附属中学校は、修学旅行発祥の学校
■学校行事、教科指導について/コイヌマ先生より(14:25~14:48)卒業生記念用の画像と音楽を交えながら、筑附の修学旅行や運動会の説明がありました。画像、音楽のタイミングがなんとも秀逸で保護者は見入っていました(私も)。
3年の修学旅行(宿泊学習)は1894年度より行っていて、筑附が発祥の学校とのことです。この修学旅行では、希望の5コース(文学・産業生活・自然・勤労体験・芸術コースなど)に分かれ富士山周辺で学習します。
教科指導については、全ての教科で専任教員が行い、非常勤教員は存在しないとのことでした。
提出物が多く、書く量も圧倒的に多い
■生徒から見た本校の紹介/生徒会委員長より(14:48~14:55)生徒会委員長・副委員長3名からの話があり、自主自律の精神に則り、9月28日(日)に行われた運動会も11月1日行われる学芸発表会(文化祭)も全て生徒が企画運営しているとのこと。1年生の4キロメートル遠泳の行事を行い、小学生時代金づちだった生徒も含め、全員完泳したそうです。
修学旅行後の30枚のレポートなど提出物が多く、書く量は断然多いとのこと。
生徒会委員長と副委員長2名(1名が女子)の発表から校風としての凛々しさがよく伝わりました。生徒らは説明会後、保護者から質問攻めに。
次ページは筑波大学附中学校の全8教科型入試の詳細について