男子御三家、偏差値・入試結果の徹底比較
西武池袋線江古田駅から徒歩10分以内圏内に位置する武蔵中学。同じキャンパス内に併設の大学がある(写真はその講堂) |
■麻布中学
・募集人員: 300名
・志願者数:834名
・受験者数:830名
・合格者数: 363名
・実質倍率: 2.3
・偏差値: 67(四谷大塚偏差値。以下省略)
■開成中学
・募集人員: 300名
・志願者数:1179名
・受験者数:1143名
・合格者数: 394名
・実質倍率: 2.9
・偏差値: 72
■武蔵中学
・募集人員: 160名
・志願者数: 525名
・受験者数: 517名
・合格者数: 183名
・実質倍率: 2.8
・偏差値: 63
倍率は3校とも2~3倍で収まっており、一見倍率はそこまで高くないように見えますが、受験する生徒は粒ぞろい。当然難関です。偏差値では、やはり東京大学への合格率で優位を誇る開成中学が72と抜け出しています。
合格は3校とも例年2月1日を入試日に設定し、受験料は2万5000円。また、2月3日を合格発表日としています。各校の選抜方法(4教科)は以下のとおり。変更される可能性もあるので、正式情報は各校募集要項でご確認ください。
男子御三家、入試科目
■麻布中学・国語 60分 60点
・算数 60分 60点
・理科 50分 40点
・社会 50分 40点
合計 220分 200点
■開成中学
・国語 50分 85点
・算数 60分 85点
・理科 40分 70点
・社会 40分 70点
合計 190分 310点
■武蔵中学
・国語 50分 100点
・算数 50分 100点
・理科 40分 60点
・社会 40分 60点
合計 180分 320点
開成の入試の配点をみると、4教科それぞれの得点を重視し、バランスよい生徒を求めていることが分かります。一方、武蔵の場合は、国語・算数の配点に対して理科・社会が6割、麻布は、ちょうど開成と武蔵との間ぐらいの配点です。御三家の各校が受験生に求める学力の特徴・違いが、ここでも見受けられます。どちらにせよ、すべて均等に得点できる能力は必要で、得意科目で挽回できるような得点配分ではありません。バランスよい得点能力が求められます。
次回は「中学受験女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)徹底比較研究」となります。お楽しみに!
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