中学受験の社会問題に出る!奈良の名所ベスト5 

東大寺大仏です。頭の丸いものは「螺髪(らほつ)」といって、東大寺大仏は966個あります。(撮影:宮本毅)

古都奈良。

今から約1300年前に都が置かれたこの地には、歴史的遺構が多数残されています。東大寺や春日大社といった寺院仏閣は世界遺産にも登録され、毎年数多くの観光客が訪れます。

今回は奈良にスポットを当て、「受験によく出る」という少し変わった視点で紹介したいと思います。うちの子受験生だからと家族旅行を諦めているご家族に、また、奈良の穴場スポットを訪れてみたいと思った人には、是非読んで欲しいと思います!

 

中学受験に出る奈良の名所ランキング:第5位 唐招提寺

鑑真が建立したとされる唐招提寺です。お隣の薬師寺からは約10分の徒歩です。(撮影:宮本毅

鑑真が建立したとされる唐招提寺です。お隣の薬師寺からは約10分の徒歩です。(撮影:宮本毅


唐招提寺は、聖武天皇の招きで苦難の末に来日した鑑真和上が759年創建したお寺です。

大規模な火事などにあわなかったため、奈良時代の建物がそのまま残っていて、当時の面影を感じることができます。南大門から金堂までスッと伸びる参道には凛とした涼やかさがあり、華やかな印象の薬師寺や観光客でごった返す東大寺などとは趣が異なります。

入試では正面からの金堂の写真が良く使われますが、正倉院と見た感じがとてもよく似ています。真ん中に立つ石灯籠を目印にすると、見分けるのがより簡単になります。

 
鑑真が建立したとされる唐招提寺です。お隣の薬師寺からは約10分の徒歩です。(撮影:宮本毅

鑑真が建立したとされる唐招提寺です。お隣の薬師寺からは約10分の徒歩です。(撮影:宮本毅


またぜひ見ていただきたいポイントが、南大門より右手方向にある宝蔵・経蔵と呼ばれるふたつの蔵です。どちらも校倉造(あぜくらづくり)の建物で、とても近くから見ることができます。

東大寺正倉院の校倉造は、少し離れたところからしか見ることができず、かつ平日のみの拝観ですので、唐招提寺の宝蔵・経蔵は校倉造を観察するのにとても適しているといえます。ちなみに一回り小さい経蔵の方は、日本最古の校倉造の建物です。お隣の薬師寺とセットで回るといいでしょう。
  •  
    唐招提寺へのアクセス
JR・近鉄奈良駅、近鉄西ノ京駅から徒歩10分
奈良交通六条山行バス「唐招提寺」下車
http://www.toshodaiji.jp/about.html

 

中学受験に出る奈良の名所ランキング:第4位 東大寺

東大寺南大門、鎌倉時代に再建された日本最大の山門です。(撮影:宮本毅)

東大寺南大門、鎌倉時代に再建された日本最大の山門です。(撮影:宮本毅)


やはり奈良に来たからには、東大寺を見ずしては帰れません。東大寺拝観のポイントは、南大門・大仏殿・そして正倉院の3つです。

バス停や駅から入るとまず目に飛び込んでくるのが南大門です。

門の高さは約25.5mで、山門としては日本最大となります。現在の門は鎌倉時代の再建で、門の左右には運慶・快慶らによる金剛力士像が安置してあります。金剛力士像は口を開けた「阿形」と口を閉じた「吽形」の2体からなり、筋肉の質感や表情の豊かさや何よりもその大きさに、見る者は圧倒的なまでの迫力を感じることでしょう。
 
東大寺大仏殿、世界最大級の木造建築です。(撮影:宮本毅)

東大寺大仏殿、世界最大級の木造建築です。(撮影:宮本毅)


東大寺大仏殿は、山道の真正面に建つ巨大な建造物で、その姿は奈良市街地からも見ることができます。つい最近までは世界最大の木造建築でした。内部には高さ約15mという世界最大級の金銅仏である盧舎那仏坐像いわゆる東大寺大仏を安置されています。743年に聖武天皇の発願で建立が開始され、752年に完成しました。当時民衆に人気のあった行基なども、創建に協力しました。

東大寺大仏殿の裏手にひっそりとたたずむのは、校倉造で有名な正倉院です。正倉院は高床の倉庫で、聖武天皇や光明皇后のゆかりの品を始めとする、天平時代を中心とした美術工芸品を数多く収蔵しています。正倉院は宮内庁の管理する建物となっているため、土・日・祝日は見ることができません。ご注意ください。

アクセス
市内循環バス奈良公園ルート「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
近鉄奈良駅から徒歩約20分
http://www.todaiji.or.jp/

 

中学受験に出る奈良の名所ランキング:第3位 興福寺(国宝館)

奈良のシンボル、興福寺の五重塔です。左の建物は東金堂です。(撮影:宮本毅)

奈良のシンボル、興福寺の五重塔です。左の建物は東金堂です。(撮影:宮本毅)


興福寺は、藤原鎌足の夫人が鎌足の病気の回復を願って京都の山科に建立した山階寺が起源とされ、元明天皇による710年の平城京への遷都とともに、鎌足の子の藤原不比等が今の場所に移しました。

奈良市のシンボルとして親しまれている高さ約50mの五重塔は、藤原不比等の娘、光明子が建てたとされています。

五重塔としては京都の東寺に次いで全国第2位の高さを誇ります。奈良時代の人々にとっては、天を貫く高さであったに違いありません。国宝館には教科書などでも有名な3つの顔と6本の腕を持つ阿修羅像や旧山田寺仏頭を始めとして、国宝指定の仏像が数多く納められています。一見の価値ありです!

東大寺・春日大社・興福寺は徒歩圏内にまとまっていますので、是非世界遺産に登録されているこの三つの寺院仏閣を効率よく回ってみてくださいね。
 
  • 興福寺へのアクセス
市内循環バス奈良公園ルート「県庁前」下車
近鉄奈良駅から徒歩約10分
http://www.kohfukuji.com/

 

中学受験に出る奈良の名所ランキング:第2位 法隆寺(西院伽藍等)

厩戸王が建てた法隆寺です。左側の五重塔の中央にある心柱は東京スカイツリーにも採用されている建築工法です。右側の金堂には釈迦三尊像が納められ、世界最古の木造建築と言われます。(撮影:宮本毅)

厩戸王が建てた法隆寺です。左側の五重塔の中央にある心柱は東京スカイツリーにも採用されている建築工法です。右側の金堂には釈迦三尊像が納められ、世界最古の木造建築と言われます。(撮影:宮本毅)


法隆寺は、仏教を深く敬った聖徳太子(厩戸王)が7世紀初めに創建したとされるお寺です。

一度だけ火災にみまわれたものの7世紀末~8世紀に再建されました。そのため現存する世界最古の木造建築と言われ、世界遺産にも認定されています。

金堂に安置される釈迦三尊像やエンタシスの柱(中央部分が膨らんだ形状の柱)、西院伽藍にある五重塔や東院伽藍にある夢殿、大宝蔵院に収蔵されている玉虫厨子など、教科書に出てくる数多くの遺構や仏像を見ることができます。

 
法隆寺の西大門と東大門を結ぶ道です。土塀に囲まれて、現代建築物が一切ないこの道は、飛鳥時代にタイムスリップしたようで本当に素晴らしいです。(撮影:宮本毅)

法隆寺の西大門と東大門を結ぶ道です。土塀に囲まれて、現代建築物が一切ないこの道は、飛鳥時代にタイムスリップしたようで本当に素晴らしいです。(撮影:宮本毅)


また東大門と西大門に囲まれた砂地の道は、両サイドを土塀に囲まれて現代建造物の姿が一切視界に入らないため、まるで飛鳥時代にタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。

まるでここだけ別の時間が流れているかのようです。一生に一度は訪れたい場所のひとつですね。

法隆寺のお隣にあるのが中宮寺です。せっかく近くにありますので、ここまで足を伸ばしてみるのもよいでしょう。本尊の半跏思惟像(はんかしゆいぞう)は飛鳥時代の仏像の代表作で、アルカイックスマイルと呼ばれる優雅なほほ笑みが、見る人の心をいやしてくれます。
 
  • 法隆寺へのアクセス
JR法隆寺駅から徒歩約20分
JR法隆寺駅から「法隆寺門前」行きバス「法隆寺門前」下車
JR王寺駅から「春日大社・奈良」行きバス「法隆寺前」下車
近鉄奈良駅から「JR王寺駅」または「法隆寺」行きバス「法隆寺前」下車
http://www.horyuji.or.jp/

さあいよいよ第1位の発表です。恐らく誰も想像しなかった1位と思いますので、是非ページをめくってみてください。

 

中学受験に出る奈良の名所ランキング:第1位 飛鳥資料館

酒船石とよばれる飛鳥時代の遺跡のレプリカ。斉明天皇の時代に大規模な土木工事が相次いで行われたという記録が「日本書紀」に残されています。他にも「漏刻」や「須弥山石」などのレプリカが多数設置されています。(撮影:宮本毅)

酒船石とよばれる飛鳥時代の遺跡のレプリカ。斉明天皇の時代に大規模な土木工事が相次いで行われたという記録が「日本書紀」に残されています。他にも「漏刻」や「須弥山石」などのレプリカが多数設置されています。(撮影:宮本毅)


意外な第1位にびっくりした方も多いのではないでしょうか。奈良に住んでいる方でも「それどこ?」と思わず首をひねってしまうようなところを、今回あえて第1位にさせていただきました。

ここの見どころは何と言っても豊富なレプリカ展示にあります。

高松塚古墳壁画やキトラ古墳壁画、亀石・酒船石・亀型石造物など飛鳥時代の石造物の数々を見ることができます。

亀石や酒船石などは飛鳥地方に点在しており、これらをひとつひとつ見て回るのは大変な労力ですが、ここでレプリカとはいえ忠実に復元されたものを一時に見ることができるのは、大変な魅力です。
 
興福寺仏頭のレプリカ。もとは山田寺の薬師三尊像の一部であったが、鎌倉時代に興福寺に奪われ、以来興福寺の東金堂に安置されました。山田寺の歴史は古く、白鳳時代の建築様式を知る上で、貴重な手がかりとなりました。(撮影:宮本毅)

興福寺仏頭のレプリカ。もとは山田寺の薬師三尊像の一部であったが、鎌倉時代に興福寺に奪われ、以来興福寺の東金堂に安置されました。山田寺の歴史は古く、白鳳時代の建築様式を知る上で、貴重な手がかりとなりました。(撮影:宮本毅)


そして第二展示場には山田寺東回廊が展示されています。山田寺は何と大化の改新(645年)の前の641年から建立が開始されたお寺で、かの有名な法隆寺よりも古いお寺となります。

入場料が安いのも魅力的です。大人350円、子ども(高校生以下および18歳未満)は何と無料!周辺には飛鳥寺や石舞台古墳・高松塚古墳などもありますので、是非併せて訪れたいところです。
 
  • 飛鳥資料館へのアクセス
近鉄橿原神宮前駅または飛鳥駅から明日香周遊バスで「飛鳥資料館」下車
http://www.nabunken.go.jp/asuka/index.html

 

番外編 平城宮跡

平城宮跡の一番奥にある大極殿です。現代の債券ですが、奈良時代をほうふつとさせるとても雄大な建物です。(撮影:宮本毅)

平城宮跡の一番奥にある大極殿です。現代の債券ですが、奈良時代をほうふつとさせるとても雄大な建物です。(撮影:宮本毅)


番外編として平城宮跡をおススメしておきたいと思います。ここはとにかくだだっ広くて、歴史館・資料館・遺構展示館などが点在しているため、全てを回るのも一苦労なのですが、壮大な奈良の都に思いを馳せるにはもってこいの場所だと思います。ここは思い切ってゆっくり時間を取り、平城宮跡をぐるりと散策してみてはいかがでしょうか。
平城宮跡。ただだだっ広いだけですが、悠久の歴史を感じさせてくれます。(撮影:宮本毅)

平城宮跡。ただだだっ広いだけですが、悠久の歴史を感じさせてくれます。(撮影:宮本毅)

  
  • 平城宮へのアクセス
市内循環バス平城宮跡ルート「朱雀門」下車
近鉄大和西大寺駅から徒歩約20分
https://www.heijo-park.go.jp/about/heijokyo/

自ら体験して学んだことは、机上で学ぶよりもずっと記憶に残ります。また、お子さんと一緒に学ぶことで、知識を一生の記憶財産となることもあります。

ぜひ自宅や塾から一歩外へを飛び出して、悠久の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。受験勉強に関係のある人もない人も、是非奈良の魅力に触れてみてください!


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