嫌いな人とどうしても会話しなければいけないとき
ハクに助けられ、湯婆婆という老婆が経営する湯屋で働かせてもらえることになった千尋。この世界で人間はやっかい者でしかなく、千尋は冷たい待遇を受けることになります。ここで千尋は、湯屋で働くリンに仕事のやり方を教わることになるのですが、リンは明らかに嫌そうな態度で千尋に話しかけます。Lin: Come on, little girl. You better follow me.
リン:ちょっと、そこの子。ついて来ないと知らないよ。
威圧的に話しかけるリンにおびえ、あわててついて行く千尋。不安に言葉を失っているとさらに追い討ちをかけるようなリンのきつい一言をオミマイされます。
Lin: Can't you even manage"Yes, mam." or "Thank you."?
リン:あんた、ハイとかアリガトウも言えないの?
(こちらをクリックするとフレーズのあるシーンのビデオクリップを見ることができます。)
You better(=You'd better)~は相手を忠告するときのフレーズで「~したほうがいい」という意味。警告するような強い口調で、後にはたいてい「そうしないと望まない結果になるよ」という言葉が続きます。目上の人に対して使う場合は、命令口調に聞こえることを避けるため、I think it would be better for you to ~(~されたほうがよろしいと思いますよ)という言い方のほうが良いでしょう。
また、Can't you ~は「~できない?」という意味で言い方次第では穏やかなフレーズですが、ここにeven(~さえも)という副詞を加えることで十分な敵意を込めることができます。嫌いな人と決定的な確執をつくりたい方はぜひ使ってみましょう!
『千と千尋の神隠し』は他にもつかえる英語フレーズが満載です。英語吹き替え版はあまり早口ではなく、聞きとりやすい英語なのでリスニング教材にもオススメです!
創造性とアニメーション技術はハリウッドを席巻しました。頑張れ!ジャパニメーション! |