記憶に留めたい名湯、川原湯温泉へ【群馬】(3ページ目)

今の温泉街は数年後に水没する運命

800年以上の歴史を持つ川原湯温泉ですが、21世紀を迎えて大きな転機を迎えることになりました。川原湯温泉のすぐ近くで吾妻川に建設中の八ツ場（やんば）ダムが完成した時、情緒あふれる現在の温泉街はまるごとダム湖の中に水没することが決まっているためです。

ダム建設に伴うJR吾妻線や国道145号線の迂回ルート整備が始まっている（2009年1月撮影）

八ツ場ダムの完成予定は2015年度（平成27年度）と数年先ではあるものの、ダム建設に伴う国道や鉄道の迂回ルート整備など様々な工事は既に進行中。

川原湯温泉の温泉街についても、ダム完成後に出現する巨大なダム湖を見下ろす高台に移転して、新たな温泉街が誕生する方向で進んでいるとのこと。

現在の情緒あふれる温泉街が見られるのは、残り数年しかないと言うことになりますので、早めに訪れておきたい所ですね。


昔ながらの情緒が残る吾妻の名湯、川原湯温泉をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。春から秋は美しい渓谷美を楽しめる吾妻渓谷の散策も楽しめますので、皆さんの旅の記憶の一つに加えるべく、川原湯温泉を訪れてみてください。

川原湯温泉へのアプローチ

JR吾妻線 川原湯温泉駅。この駅も八ツ場ダム建設に伴って移転することが決まっている（2009年1月撮影）

• 地図：Yahoo! 地図情報
• 公共交通機関の場合
  ＜鉄道＞
  JR東日本 吾妻線 川原湯温泉駅下車。川原湯温泉の温泉街までは徒歩10分程度。
  上野から吾妻線に直通する特急「草津」号が川原湯温泉駅に停車します。
  
  ＜バス＞
  新宿駅新南口より群馬県内の温泉地を経由するJRバス関東「上州湯めぐり号」が川原湯温泉駅に停車します。
  
  
• 車の場合
  関越自動車道 渋川伊香保インターチェンジより、国道17号線、国道353号線、国道145号線を経由して川原湯温泉へ。
  国道145号線 川原湯温泉交差点より、温泉街への坂道を上ります。
  温泉街に駐車場はありますが、多くの台数は止められませんし、道も狭いので川原湯温泉駅周辺の駐車場に車を置いて歩いても良いでしょう。