圧倒的な存在感を示す首里城正殿

首里城(6)/奉神門

正殿への最後の門、奉神門。この中に正殿があります(2009年1月撮影)

広福門を通り抜けると、もう一つ大きな門があります。この奉神門(ほうしんもん)を通ると、いよいよ首里城正殿と対面することになります。

首里城(7)/正殿

奉神門寄りから望む首里城正殿。
見るものを圧倒する存在感にあふれています!(2009年1月撮影)

首里城正殿は、琉球王国最大の木造建築物。正面にある御庭(うなー)から見ても圧倒的な存在感に包まれていますね。

奉神門から先は、南殿・番所、書院・鎖之間(さすのま)と庭園、黄金御殿、奥書院、正殿、北殿の順に反時計回りで周回する形で観覧します。

首里城(8)/庭園

書院・鎖之間から見える庭園。
ソテツや石の独特の形が印象に残ります(2009年1月撮影)

南殿・番所では、琉球王朝時代に作られた美術工芸品の展示が見られますし、書院・鎖之間では国王が執務していた部屋や客人をもてなしていた広間を見学できます。書院・鎖之間から見える庭園はソテツと石の独特の形が印象に残りますね。

正殿に入る時は靴を脱いで、1階と2階を観覧します。御差床(うさゆか)と呼ばれる国王が座る王座など、漆の赤と金箔の金が作り出すきらびやかな世界は、王宮の栄華をそのまま示していると言えるでしょう。

正殿を見終わると、再び靴を履いて北殿に入ります。北殿では展示や映像で琉球王朝を振り返ることができるようになっており、売店や休憩コーナーも用意されています。

首里城(9)/正殿

正殿のきらびやかな彫刻。国王の象徴である龍柱が両脇を固めます(2009年1月撮影)

北殿で一休みした後は、御庭に出て正殿の正面にあるきらびやかな彫刻を間近で見てみましょう。

両脇を固める龍の柱(正殿大龍柱)が目に止まりますが、首里城では龍は国王の象徴とされており、正殿大龍柱を含めて城内には33体の龍が棲んでいるとのこと。時間があれば、龍を探してみるのも良いですね。

首里城(10)/北殿の展望広場からの眺め

北殿の展望広場からは、城内の門や独特のカーブを描く城壁、那覇市内の町並みを一望できます(2009年1月撮影)

また北殿には展望広場があり、ここからは首里城の城内を一望することができます。外側に目を向ければ、先ほど通ってきた歓会門、守礼門と独特のカーブを描く城壁の様子がよくわかります。

またお天気に恵まれた時は、城壁の外側に広がる那覇市内の町並みと真っ青な海が見られますので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

 

実は世界遺産は首里城の中にはなく、周囲にあり

琉球王国が沖縄本島内に残した数々の遺跡は、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコから2000年に世界文化遺産として認められました。

グスクとは琉球王国において「城」に相当するもの。世界遺産の範疇には、首里城跡も入っているのですが、実は今回紹介している首里城そのものと城壁については新しい時代に再建したものなので世界遺産ではありません
首里城(11)/園比嘉武御嶽石門

守礼門から歓会門へ向かう途中、左手に見える「園比屋武御嶽石門」。ここと「玉陵」だけが首里城跡の世界遺産なのです!(2009年1月撮影)

では何が世界遺産なのか?というと、「首里城跡」として2つの史跡が世界遺産に登録されています。
一つめは守礼門から歓会門へ歩いていく途中に見える小さな石門、「園比屋武御嶽石門(そのひゃん うたき いしもん)」。
玉陵(たまうどぅん)

首里城跡の世界遺産の一つ、玉陵(たまうどぅん)(2009年1月撮影)

そしてもう一つは守礼門から少し歩いた所にある琉球王朝・第二尚氏(だいにしょうし)の陵墓である「玉陵(たまうどぅん)」です。首里城を観覧した時には、これらの世界遺産にも立ち寄っておきたいですね。


琉球王国の歴史と文化に触れることができる首里城をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。那覇空港からもそう遠くない位置にありますので、沖縄を訪れた際は美しい海を楽しむだけでなく、首里城にもぜひ立ち寄ってみて下さい。

首里城へのアクセス

沖縄都市モノレール(ゆいレール)

那覇空港と首里を結ぶ沖縄都市モノレール(ゆいレール)

地図:Yahoo! 地図情報
<鉄道>
那覇空港より、沖縄都市モノレール(ゆいレール)に乗車し、首里駅にて下車。駅から首里城公園まで徒歩約15分。
※ゆいレールのフリー乗車券(一日乗車券、二日乗車券)を券売所で見せると入館料が割引になります。
<車>
那覇空港から国道331号線経由で国道58号線に入り、泊交差点で右折し首里方面へ。
首里城公園入口にある首里杜館(すいむいかん)に駐車場がある他、民間の駐車場も周囲に点在しています。
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