名所・旧跡/東海の名所・旧跡

渡し船であじさい祭へ・下田公園【静岡】

鎌倉や箱根などにひけを取らないあじさいの名所が伊豆にありました!15万株、300万輪ものあじさいの花が出迎えてくれる下田公園のあじさい祭をご紹介。会場へのアクセスに渡し船が使えるのがユニークですよ。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

下田の地図
今回の行き先は、【静岡】
渡し船であじさい祭へ・下田公園
梅雨が近づくと脚光を浴びるのがあじさいの名所。関東地方では、鎌倉の寺社や箱根登山鉄道沿線など、あじさいの名所が多数ありますが、今年はちょっと趣向を変えて、南伊豆で最もにぎわう街、下田にあじさいを見に行きませんか?

「伊豆であじさい?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、他のあじさいの名所が太刀打ちできないほどの大きな規模であじさい鑑賞が楽しめます。さらに会場へのアクセスに渡し船が出るというユニークな場所なのです。

今回は、毎年6月にあじさい祭が行われる伊豆・下田公園をご紹介します。

300万輪のあじさいが公園を埋め尽くす!

下田公園・あじさい祭(1)
公園全体があじさいに埋め尽くされる下田公園。毎年6月にあじさい祭が行われます(2002年6月撮影)
下田公園は、下田港に面した小高い丘にある公園。丘の上からは下田港と太平洋、下田市街の眺望が楽しめる観光スポットです。

10万坪にも及ぶ下田公園のほぼ全域があじさいの群生地となっていて、6月になると色とりどりのあじさいが花を開きます。その数は実に15万株、300万輪に及ぶとのこと。まさに公園全体があじさいに埋め尽くされる形となります。

下田公園・あじさい祭(2)
公園内は散策路が整備され、ゆっくりとあじさいを眺めることができます(2002年6月撮影)
整備された散策路をゆっくり歩きながら、あじさいを眺めることができます。ただし丘全体を公園としているため、階段が一部の場所にあったり、坂の上り下りは避けることができませんので、歩きやすい靴で出かけると良いでしょう。

下田公園のあじさいの見頃は6月いっぱい。見頃にあわせて毎年6月1日から30日までの間「あじさい祭」が開催され、多くの人でにぎわいます。

駐車場からのアクセスは渡し船!

あじさい祭会場へのアクセスとなる渡し船
あじさい祭へのアクセスとなる渡し船。片道100円です(2002年6月撮影)
下田公園へは、伊豆急下田駅から歩いて約20分、または下田海中水族館行きのバスに乗って行くことが出来ますが、車で来た場合は、下田港に設けられたあじさい祭専用の駐車場に車を止めましょう。

駐車場のすぐ近くから渡し船(片道 100円)が出ていて、稲生沢川の対岸にある下田公園へ渡ることもできます。乗船時間はごくわずかですが、楽しい思い出の一つになりますよ。

あじさい祭を見終わった後は、また渡し船に乗って駐車場に戻っても構わないですし、歴史に残る名所が点在している下田の街の中をゆっくり歩いて戻ってみるのも良いでしょう。

伊豆ならではのグルメも楽しみ

あじ姿寿司
伊豆急下田駅前、普論洞(ふろんと)のあじ姿寿司。まさに伊豆ならではのグルメ。
伊豆といえば、やはりおいしい海産物を食べておきたいもの。東京・横浜方面から特急が直通してくる伊豆急下田駅を中心にして、下田市内にたくさんのお店がありますので、いろいろと探してみると良いでしょう。

ガイドからのお薦めのグルメは、伊豆急下田駅の駅前広場に面するなまこ壁のお店「普論洞」(ふろんと)で食べられるあじ姿寿司。

名前のとおり、あじの切り身が魚の形にあつらえて出てきます。伊豆急行が下田まで開業したのと同じ年に出来たというお店のたたずまいも落ち着いて良い雰囲気ですよ。


まもなくシーズンを迎えようとしている下田公園のあじさい祭。300万輪にも及ぶ色とりどりのあじさいを見に、ぜひ伊豆・下田へ出かけてみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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