神戸でアラン・シャペルの料理を楽しむ会(2ページ目)

意表をつく素材の組み合わせ

楚々としてもってこられた食事の前のお楽しみ。真っ白お皿に2つの料理。イカスミを衣に混ぜた黒いコロッケ。見た目の驚きと中身の濃厚さ、食感の違いに次の料理への期待が募る。

「お食事前のお楽しみ」というネーミングの料理から始まるのですが、最初から意表をつく内容で、見た目、味、香りともいずれの視点からも楽しめるものなのです。しかし、それだけではもったいない。しっかりと給仕の方の料理の説明を聞くべし、です。なぜなら、冒頭に言ったように意表をつく料理だからです。

たとえば、黒のコロッケ。黒ですよ、黒。パン粉にイカスミを混ぜて黒にしたそうです。なかには帆立とキノコが入っており、揚げたてをかむと中から柔らかいクリーム状の中身が出てきます。食感の違いも味わえます。

また地鶏とフォアグラのテリーヌの組み合わせも美味しかった。味の薄い地鶏の肉に濃厚なフォアグラ、そしてコンソメのジュレが見事にマリアージュ。

そうそう期間中、同レストランでウエディングをする方がいるそうです。招かれた方は幸せモノですね。きっと生涯の思い出となると思います。



食は人を幸せにする・・