名物ソムリエが２人に極上のクリスマスを(2ページ目)

「今日は面白かった！」芸人でないソムリエの芸・・

入り口すぐに約500種類のワインセラーがある。あまりの種類の多さに圧倒される。品揃えが充実しているほど、ソムリエの実力が試される。

ワインは約500種類。こちらのワインリスト、世界的に有名なワイン誌でワインリストの充実ぶりが表彰されたとあって、業界も注目しているそう。最近注目のオレゴンワインにおいては、中野さん曰く、「国内ナンバーワンの品揃え」だとか。そしてワインリストの中でもっとも高いのがロマネコンティです。ボトルで130万円。１本しかないそうです。一体どういう方が飲まれるのか聞いてみたいものです。

さて、シュンに来るお客さまの多くが楽しみにしているのがシェフソムリエの中野貴司さんとの会話。シェフソムリエとは、英語で言うチーフソムリエ。つまりホテルを代表するソムリエのことで、中野さんは弱冠31歳でスイスホテル南海大阪のシェフソムリエに抜擢された実力の持ち主です。

彼の類まれなる話術と接客術は1人の時でも2人の場合でもグループでも楽しい時間を提供してくれます。もちろん食事の目的に応じて場の雰囲気を読む力は抜群。いかようにでも料理してくれるのが中野さん。「ソムリエは食事の時間を楽しくするためにサポートするのが仕事です。だから『今日の料理、美味しかったよ』と言われるより『今日は面白かった！』と言われる方がうれしいですね」。

中野さんは芸人でない自分たちが洒落やギャグを言わずにお客さまを笑わせることは難しい。けれど、笑いが出るようなユーモラスな会話を心がけて接客することが生きた接客であり、そうでないと単なる『作業』にしかすぎないと考えているのです。



ワインの頼み方