和解のメッセージが込められた新しいフラウエン教会
建物には白い部分と黒い部分のつぎはぎが。教会前には見学のために並ぶ人々の列。 ※写真はクリックで拡大します |
白と黒の石が所々つぎはぎになっている新しいフラウエン教会。このつぎはぎ部分は戦争によりこの教会が破壊された事実を伝え、そして同時に戦争の傷がまた一つ癒えたことを表しています。
また塔の上に立っていた十字架は1993年に瓦礫の中から発掘されましたが、修復はせず、戦争記念碑として残されることになりました。これは教会内部に展示されています。現在塔の上に立つ新しい十字架は、イギリスから「和解の印」として贈られたもの。この十字架は、ドレスデン空爆を行ったイギリス軍兵士の息子によって制作されました。
盛大に祝われた完成式典
フラウエン教会完成式典の様子 写真提供:Stiftung Frauenkirche Dresden (C)Jörg Schöner |
映画『ドレスデン、運命の日』の中で、この式典の様子が少し紹介されています。フラウエン教会の感動的な復活は、とても心に残るシーンです。
エルベ川の対岸から見たフラウエン教会 |
「戦争の傷跡」から「平和と和解の象徴」へと生まれ変わったフラウエン教会。内部の美しい装飾は見事で、ぜひじっくりと見学したいところです。詳しい解説が聞ける日本語のオーディオガイドもおすすめ。今でも多くの人が押し寄せ、中に入れるまでに時間がかかることもありますが、並んででもぜひ内部を見学してみてくださいね。
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