ドイツ/ドイツの鉄道旅行

ドイツ鉄道旅行の基本(2ページ目)

ドイツは列車の旅が楽しい! 快適にスムーズに旅するための鉄道利用法をご案内します。

執筆者:カルカ 麻美

切符の買い方

切符は窓口、自動券売機、インターネットで購入できます。

■窓口での買い方
駅の窓口
駅構内にある切符販売窓口

行き先、出発日、人数、等級(1等=1.Klasse エアステ・クラッセ/2等=2.Klasse ツヴァイテ・クラッセ)、列車の種類、片道(einfach アインファッハ)または往復(hin und zurück ヒン・ウント・ツリュック)かを伝えます。言葉が不安な場合は以上のポイントを予めメモしておき、それを渡すと簡単。支払いは現金、クレジットカードが使えます。

■自動券売機の利用法
自動券売機
ドイツ全域の切符が買えるタッチパネル式の自動券売機

まずドイツ語、英語などから希望の言語を選びます。出発駅→目的駅→人数→BahnCard(バーンカード=持っていると切符が割引になるカード)の有無→等級→日時→列車の種類→片道/往復、の順に全ての項目を選択し、支払い手続きをします。支払いはクレジットカードのみ可のところが多いですが、中には現金で買える券売機もあります。窓口には長蛇の列ができていることが多いので、券売機を利用すると時間の節約に。初めての場合少々とまどうこともあるかもしれませんが、画面で聞かれたことに答えていけばよいだけなので、案外スムーズにいくと思います。

■インターネットで購入
ドイツ語、英語など数ヶ国語で切符が購入できます。ただし事前のユーザー登録が必要支払いはクレジットカードのみ。発着駅、日時、人数、列車の種類を入力すると、条件に合致した検索結果が表示されます。時間や乗換え、料金などの詳細を見て、自分の希望に合ったものをじっくり選ぶことができるので快適。切符は料金、距離などにより、郵送してもらえるものと、自分でプリントアウトできるオンラインチケットがあります。いずれもインターネットで切符を購入した場合は、支払いに使用したクレジットカードを乗車時に携帯してください。

インターネットは、切符を購入せず時刻表検索だけでも利用する価値大です。例えば旅行前に日本でじっくり調べて検索結果をプリントアウトし、それを現地の窓口で見せると切符の購入もスムーズに。停車駅、停車時間、番線などが全て分かり(番線は当日変更になる場合もあるので注意)、また経由地を指定し、そこに何時間滞在して引き続き目的地へ向かう、といった細かい検索もOKのスグレモノ。事前にしっかりと計画を立てられます。

ドイツ鉄道サイト時刻表検索&切符購入ページ(英語)

日本とは違う座席予約の仕組み

ICE
ICEの快適な車内。自由席、指定席の区別はなく、予約されている座席は個々に表示がある。
ドイツには日本のような自由席、指定席、という区別はありません。予約がされている座席の上には「Frankfurt(フランクフルト)―Hamburg(ハンブルク)」というように、予約されている区間が表示されています。予約をした場合は、車両番号、座席番号をもとに自分の席を探し、そこに正しい区間が表示されていることを確認します。

何も表示がされていない席は空いているということです。また表示があっても予約がされているのはその区間だけなので、それ以外の区間は自由に座ってOK。例えばフランクフルトで電車に乗りハンブルクへ向かう場合。「ハノーファー―ハンブルク」と表示されている席には、フランクフルトからハノーファーまでは予約が入っていないので座ることができます。ハノーファーでその席を予約している人が乗ってくるので、そこで席を立てばいいという仕組み。

区間や時間帯、時期により、混雑することも多いため、長距離を移動する場合は事前に予約しておくことをお勧めします。特にイースターやクリスマスの時期は、ドア付近もいっぱいになるほどの混み様。予約料金は窓口では3ユーロ、自動券売機、インターネットでは1.5ユーロです。

次は鉄道利用時の注意点です。
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